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最愛の真犯人ネタバレ!最終回結末と梨央(吉高由里子)の逮捕理由は?

最愛の真犯人ネタバレ!最終回結末と梨央(吉高由里子)の逮捕理由は?

2021年秋ドラマで一番の話題作であり、注目が高いドラマであるTBS金曜ドラマ「最愛」の考察やネタバレをしていきたいと思います。

「最愛」は第1話で梨央(吉高由里子)が血がついた手で髪の毛を耳にかけ、頬に血がつきながら逮捕されるシーンがありました。

一体梨央は何故そんなことになってしまったのか、そもそもの真犯人は誰なのか、これまで放送されたドラマ「最愛」を全て振り返りながら紹介していきたいと思います。

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ドラマ「最愛」1話のあらすじ・ネタバレ

「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。その彼女が、かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会した時、大輝は刑事、梨央は殺人事件の重要参考人だった――。

15年前の2006年、岐阜県。梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。その梨央が恋心を抱いていたのが、陸上部のエースである大輝。彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、精一杯声援を送る梨央。大輝もまた梨央に思いを寄せており、彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。そんなある日の夜、達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせる。

ドラマ「最愛」1話のネタバレ・感想

“ながら見”厳禁な、珠玉のサスペンスドラマが始まった。『夜行観覧車』『Nのために』『リバース』とTBSでこれまで湊かなえ原作のドラマを手掛けてきた制作チームが、満を持して完全オリジナルドラマである『最愛』(TBS系)をスタートさせたのだ。

『最愛』はそのタイトルが示す通り、登場人物たちの様々な愛が丁寧に紡がれていく。人は愛ゆえに強くなり、そして愛ゆえに壊れてしまうもの。愛するものを大切に想うほどに、そして失いたくないと願うほどに、“愛”が持つ言葉とは真逆の行動も厭わなくなる危うさをはらんでいる。どれほど愛しているのかが伝わるからこそ、その反動が待っているのではないかというヒリヒリとした気持ちに目が離せないドラマになっているのだ。

第1話では、3つの愛が中心に描かれた。1つ目は、朝宮梨央(吉高由里子)と宮崎大輝(松下洸平)の初々しい“恋愛”だ。陸上部男子寮の看板娘と選手という間柄の2人は、まさに青春真っ盛りのキラキラとした日々を過ごす。梨央が大輝に大会の勝利を願って渡した手作りのお守り。それを今度は受験に挑戦する梨央に返す。なかに、手書きのメッセージを添えて。お互いに想いを確信しながらも言葉にするタイミングが掴みきれないもどかしさもまたこの時代の恋愛ならではだ。

お互いの目標を応援し、その先にある輝かしい未来しか想像できない眩しい時間は永遠に続くように思われた。しかしある嵐の夜、招かれざる訪問者・渡辺康介(朝井大智)によって陰りを見せる。大輝のいない夜に限って、起こってしまったある事件。梨央は大輝の好きな梨央ではいられなくなってしまう。

その事件の前後で描かれた愛は、梨央の“家族愛”だ。男子寮の寮夫をしている父の達雄(光石研)、そして幼い弟・優(柊木陽太)は、梨央にとってかけがえのない存在。達雄を手伝い寮を明るく盛り上げ、小さなころの怪我によりカッとなると記憶をなくしてしまう優のケアも献身的に行ってきた梨央は、達雄と優にとってまさに「最愛の人」と呼ぶにふさわしかった。お互いを支えに生きてきた仲睦じい家族。その愛情が伝わってくるからこそ、それを壊すきっかけとなった事件が辛くなる。

嵐の夜、康介に薬をもられたと思われる梨央。引きずられて傷ついたと思われる腕に、康介のと思われる血液が付着した洋服。そして山奥へと何かを埋めに行ったと思われる達雄の姿。その断片的な梨央の記憶と状況証拠のピースを組み合わせていくと、家族が事件に関わっているように思われる。だが、すべてが“思われる”の域を抜けない。しかも、すべてを知ると思われる達雄は、くも膜下出血により急死してしまうのだ。まるで、自らの死をもって、あの夜のことを抹消するかのように。

一方で、描かれたもうひとつの愛は、姿を消した康介を探す父・昭(酒向芳)の姿だった。梨央を乱暴しようとした康介を知る視聴者としては、とうてい愛することなんてできない男だが、昭にとってはかわいい息子という切なさ。康介がいなくなった夜から、必死に息子の名前を叫び、情報を求めてさまよい歩く。その愛は15年の時を経ても変わることはなかった。

あの事件以来、大輝への愛を心の中にしまいこみ、達雄と優への愛を糧に、東京でビジネスを成功させた母・真田梓(薬師丸ひろ子)のもとへと身を寄せた梨央。新薬開発という目標のためだけに生きる梨央は、いまや「世界を変える100人の30代」に選ばれるキレ者の社長となっていた。

そんな梨央を見つけだし「あのときの寮の子」と叫んだ昭が遺体で発見される。それは康介の白骨死体が見つかった10日後というタイミングだった。そして、奇しくもこの事件を捜査するのが、刑事になった大輝という巡り合わせにも胸が詰まる。

さらに、康介の遺留品の中にはあの梨央の手作りのお守りと大輝の手書きのメッセージと思われる紙切れが。愛情の証だったものが、愛した相手を追い詰めるアイテムになってしまうのも辛すぎる展開だ。

すっかり変わってしまった初恋相手を前に戸惑いを隠しきれない大輝。その傍らには、敏腕弁護士の加瀬(井浦新)の姿も。単なる雇われ弁護士とは思えないほど、親身になって梨央を守ろうとする加瀬にも、また彼なりの愛を感じずにはいられない。

果たして、渡辺親子を殺したのは誰なのか。需要参考人となった梨央が自らの保身のために殺害したという線も十分ありうる。だが、70歳とはいえ男性の昭を梨央がひとりで殺害し、遺棄することは容易ではなさそうだ。

では、梨央を愛する加瀬や成長した弟の優が手を貸したのだろうか? もしかしたら、真田ホールディングスの後継者とされる梨央に対して不審な動きを見せる専務の後藤(及川光博)が手を回して失墜を狙ったという可能性も。はたまた、全てを知った母・梓が梨央を守るために始末していてもおかしくはない。

犯人が誰なのかはもちろん、その動機の部分にどんな“愛”が見えるのか。ここから考察が盛んに行われていくシーズンが始まると思うと、新たな楽しみにワクワクする。

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ドラマ「最愛」2話のあらすじ・ネタバレ

思わぬ形で15年ぶりに再会した梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)。大輝は梨央に任意同行を求め、遺体で発見された昭(酒向芳)との関係や、昭の息子・康介(朝井大智)の遺留品について尋ねる。

会社に戻った梨央に、専務の後藤(及川光博)はフリー記者・しおり(田中みな実)から入手した写真を見せ、昭との関係を追及。梨央を心配した弁護士の加瀬(井浦新)は、今後は一人で警察と会わないよう約束させる。

一方、捜査資料から、梨央が今も変わらずに新薬開発の夢を追いかけていることを知る大輝は、刑事として今回の殺人事件と15年前の事件のつながりを調べはじめる。

さかのぼること14年前の2007年――。真田家での生活になじめずにいた梨央。兄・政信(奥野瑛太)との対立や弟の優(柊木陽太)と自由に連絡が取れないなど、慣れない生活を送っていた。そのような中でも加瀬の支えによって何とか大学には通っていた梨央だが、久しぶりに再会した優から衝撃的な真実が明かされるのだった・・・。

ドラマ「最愛」2話のネタバレ・感想

あの嵐の夜に何があったのか――。第2話でさっそく大きな謎が一つ紐解かれた。

梨央(吉高由里子)はたしかに第1話でこう言っていた。「優。携帯でお父さんのことよく撮っとったよな」と。それは、父・達雄(光石研)の遺影となる写真を探しているときの言葉だったが、弟・優(柊木陽太)が携帯電話のカメラで事件の真相を撮影していたという伏線だったとは……。

なくしたと思われた優の携帯には、あの夜の真相が動画で録画されていた。康介(朝井大智)が薬で眠らせた梨央を、おそらく襲おうとしているタイミングで出くわした優。危険を察した優はとっさにペグを手にして身を守ろうとするも、その先端は携帯を奪おうとした康介の腹部に刺さってしまう。そのまま梨央の上に重なるようにして倒れ込んだ康介。梨央の服に大量の血がついていたのは、康介のもので間違いなかった。

興奮すると記憶を失ってしまう優。そんな彼の置かれている特殊な状況を考えると、康介の事件は「もしかして?」と考えられる線ではあった。しかしだからこそ、その予想に対して早々に決着をつけ、さらなる謎を畳み掛けてくるところが『最愛』のにくいところ。見るに耐えない映像に梨央はとっさに削除ボタンを押してしまうが、動画はそこで本当に終わっていたのだろうか。倒れこんだまま意識を失ったと思われる康介。では、録画を停止したのは誰だったのか。

ストレートに考えれば、おそらく康介の遺体を隠したと思われる達雄だ。実際、携帯電話も達雄の荷物の中から見つかっている。しかし、だからといってこの事件に関わっているのが優と達雄だけとも言いきれない。長身の康介を達雄ひとりで運び出し、あれだけの流血のあとを拭き上げ、康介が止血しようと掴んだ学旗を洗濯し、梨央を着替えさせて布団に眠らせ、15年も見つからないほど地中深くに埋めることが、果たして夜明けまでの数時間で可能だろうか。誰かが後に達雄の荷物の中に携帯電話を入れることだって十分可能だ。この事件を知る誰かが他にもいるのではないかと勘ぐりたくなってくる。

そして、もみくちゃになった反動とはいえ、あのペグの一撃で康介は本当に絶命したのかもわからない。「骨だけやと死因は特定できない」とは大輝(松下洸平)同様に警察官になった陸上部の後輩・藤井隼人(岡山天音)の言葉だ。この「藤井」という名字の響きに、ひとつ気になっている場面がある。

達雄が亡くなった日、まさに梨央が「優。携帯でお父さんのことよく撮っとったよな」と優に問いかけている場面で、玄関のチャイムが鳴ったのだ。祖母の恵(茅島成美)が「別の日にしてもらってもええかな?」と断ると「大変なときにすみませんでした」と答える声が。そのやりとりを聞いた梨央が「藤井さん?」と腰を上げるシーンがあった。

その後、その「藤井さん」と梨央が顔を合わせたのかどうかはもちろん、そもそもどの「藤井さん」で、何のために訪問してきたのかも明されてはいない。このドラマにおいて無意味なシーンは1秒もないという信頼のもと、この「藤井さん」は誰なのだろうかという疑問が拭いきれないのだ。隼人が警察官になっていることから、もしかしたら隼人の父親で警察官という可能性も捨てきれない。康介の失踪について追っているのか、あるいは達雄の死について思う節があってのことなのか。

思い返せば亡くなった達雄を見て、すぐに「動かすな!」と静止した隼人の言動も少々違和感のあるものだった。意識がない人を見たらとっさに声をかけて、体に触れてしまいそうなところ。それがもし、父親の影響で達雄の様子を見てすぐに事件性を感じ、現場を荒らさないほうがいいと判断してのことだとしたら……なんて、深読みをしたくなる。まだ予想の範囲を超えないが、その後も隼人が康介の失踪事件を担当しており、大輝と密に連絡を取っているあたりから、「藤井」姓には目を光らせておいても損はなさそうだ。

そんな事件の真相を追い求める大輝と、家族の秘密を守ろうとシラを切り続けている梨央が、「はじめまして」とピリついた再会を果たしながら、シュークリームひとつで「何やっとんの?」と方言まじりの会話に戻るのが、なんとも切ない。本当はお互いに目標に向かって頑張り続けてきたことを、一番に認め会える仲だったはず。そんな穏やかな再会を果たす世界線だってあったに違いない。2人がすぐに打ち解けるほど、その運命の残酷さをまざまざと見せつけられるシーンでもあった。

「何から話す?」。2人がどこまで本音で話すのか。それはかつて想いを交わした“友達”としてか、それとも刑事と重要参考人としてか。そこに、梨央を全力で守る弁護士の加瀬(井浦新)は間に合うのか。そして、あんなにも梨央を慕っていた優は、なぜ彼女のもとから去ったのか。そして、康介の父・昭(酒向芳)の持っていた旧札500万円は誰が渡したものなのか。

あの嵐の夜の事件の一部を垣間見ることができたとはいえ、謎はむしろ増えていく一方だ。小さな違和感を見逃さず、様々な可能性に想像を膨らませ、それが当たる快感もよし、また盛大に裏切られるのもよし。存分に、この『最愛』の謎の海に漂う時間を楽しみたい。

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ドラマ「最愛」3話のあらすじ・ネタバレ

大輝(松下洸平)から「友達として話をしたい」と言われた梨央(吉高由里子)は、近所の馴染みの鉄板焼き店へ。ぎこちないながらも昔のような空気が2人の間に流れ、梨央は事件当夜のことを話し始める。

署に戻った大輝は、梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認。彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣)も梨央は犯人ではないと感じるが、同時にどこか煮え切らない大輝の態度がひっかかる。

そんな折、「真田ウェルネス」に一通の脅迫メールが届く。後藤(及川光博)は事業説明会の中止を進言するが、新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は「中止はしない」と断言。説明会がアナリストやメディアに評価されて新薬が承認されれば、自分の前から突然姿を消した弟の優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。物々しい警備体制のなか、事業説明会が始まる・・・。

ドラマ「最愛」3話のネタバレ・感想

梨央(吉高由里子)の歩みは、最愛のものが次々と奪われていく人生だった。優しい父・達雄(光石研)に守られ、白山大学陸上部の仲間たちと過ごした穏やかな毎日。かわいい弟・優(柊木陽太)の持つ影を取り払うべく、新たな薬を作るという夢を目指して勉学に励み、初恋の人・大輝(松下洸平)への想いも、上昇していく力になった。

満ち足りた人生。「何も怖くなかった」と梨央は振り返る。だが、その幸せは招かれざる客である渡辺康介(朝井大智)によって、無残に壊されてしまった。康介を刺してしまったのは優。そしてきっと埋めたのは達雄。その達雄は罪をかぶるように命を落とし、梨央は温かな居場所だった寮から飛び出さなくてはならなくなってしまう。大輝への想いも心の中の箱に閉じ込めて。

第3話では、最後の最後に残ったと思われていた最愛の弟・優までもが梨央のもとを去っていたことが明かされる。自分が犯した罪を思い出したという優は、自分が朝宮優であったことも、梨央の弟であったことも忘れたいと、姿をくらましてしまったのだ。

会うことも叶わない。唯一の最愛のものに拒絶された梨央は、これまでこらえてきたものが堰を切ったように溢れ出し、加瀬(井浦新)が見守る中泣きじゃくる。その姿は、女優・吉高由里子の「絶望する姿が見たかった」という新井順子プロデューサーの見立てた通り、誰もが息を呑む迫真の演技だった。

それからの梨央は、新薬開発の夢だけを追ってきたのだ。若手女性社長として注目を集めるが、暮らしはまるで学生のまま。壁には優から月に1度届く「僕は元気です」のメッセージが添えられたポストカードが埋め尽くす。毎朝、なんのために生きているのかを確認するかのように、「おはよう」と声をかけつづけてきたのだろう。

行きつけの鉄板焼店「峰」では手慣れた様子で、冷蔵ケースから瓶ビールを手に取り、喉に流し込む。真田家が食事をする華やかなレストランとは全く違う、まるで寮のような雰囲気が梨央にはやはり心地いいのだと伝わってくる。

“伝わってくる”といえば「峰」に駆けつけた加瀬が、なんのためらいもなく梨央の隣に座るのが印象的だった。それが2人にとっては当たり前の距離感であること。オープニングの語りで、加瀬の父と母は早くに亡くなったことが明かされている。加瀬もまた逃げ場を失った迷い子のように真田家にたどり着いたという意味では、母の梓(薬師丸ひろ子)や兄の政信(奥野瑛太)よりも、ずっと梨央の気持ちに近い“家族”なのだろう。

そんな梨央と加瀬の心の近さを示した演出は、同時に梨央と大輝の距離感の変化を際立たせる。久しぶりに対話をした「峰」ではもちろん対面だった。「友達として」と言いつつも、その距離感は縮まらない。そんな「何を考えていて、どんな生活をしているのか全くわからない」という状況から、張り込みを通じて梨央の本質的なところが何も変わっていないことを知ると、脅迫犯に襲われた梨央の隣に座って懐かしい方言が自然と出てくるようになる。

「友達として話せたら」そうかしこまるうちは、どうしたって友達のようには話せない。きっと何も言わないところにこそ「友達」のような心の近さはにじみ出るものなのだ。そうした人の機微を丁寧に描く3話だった。そして、それは徐々に存在感を大きくしてきた情報屋(高橋文哉)の眼差しにも宿っているように感じた。

真田ウェルネスの専務・後藤(及川光博)の指示で淡々と梨央の動向を探っているように思われていたが、その眼差しに一瞬の微笑みのようなものが感じられた情報屋。名は明かされていないが、その年格好やホクロの位置から予想されるに、きっと梨央を今も変わらず愛するあの人なのではないかと予想ができる。

康介の父・昭(酒向芳)に500万円を渡していたのも、この情報屋と見られる男だった。昭の死に深く関わっていることは間違いない。自ら梨央のもとを去りながら、身分を隠して梨央と対立する後藤に近づき、彼女をそっと見守ってきたということなのか。だが、情報屋が渡したその500万円を大々的に見出しにつけられた記事が、梨央を追い詰める。

愛するものを守ろうとするほどに、命取りになることがある。思い返せば、康介を愛した昭も、梨央を愛した達雄もそうだった。一歩間違えば、脅迫犯から身を挺して守った加瀬も危ないところだった。今回の事件に私情をはさみまくっている大輝だって、優のために新薬開発を何よりも最優先する梨央自身だってそうだ。

自己犠牲をいとわないことが愛することなのだとしたら、なんと愛とは危ういものか。願わくば、誰もが愛するものと穏やかな日々を手にしてほしいところだが、それぞれの愛するものを守ろうとするほどに憎しみが絡み合う世の中では、そう簡単にはいかなそうだ。

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ドラマ「最愛」4話のあらすじ・ネタバレ

事業説明会での騒動に加え、真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回り、後藤(及川光博)の梨央(吉高由里子)への風当たりはますます強くなった。さらに、後藤は会社の裏事情を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)に不信感を抱きはじめ、彼女について調べるよう情報屋(高橋文哉)に指示を出す。

その頃、警察は殺人事件の被害者である昭(酒向芳)に500万円を渡した男の足取りを追っていた。大輝(松下洸平)は桑田(佐久間由衣)と共に真田ウェルネスを訪ね、梨央と加瀬(井浦新)に男の心当たりがないか、さらに事件当夜の加瀬の行動について聞く。

翌朝、1本のネットニュースが梨央をさらなる窮地へと追い込む。「疑惑だらけの治験薬」という新薬の中傷記事で、不安を感じた被験者が治験の中断を申し出る事態に。社内にも動揺が広がり、真田グループの株価にまで影響が出始めていた・・・。

ドラマ「最愛」4話のネタバレ・感想

「やったのは、俺なんやよ」

「最愛」は、ミステリーの核心部分を先延ばしにはしない。最大の謎として掲げられていた「渡辺昭(酒向芳)を殺したのは誰か」が、4話にしてすんなり明かされる。真犯人として名乗り出たのは、梨央(吉高由里子)の弟・優(高橋文哉)だった。

ミステリーを楽しむ焦点といえば、「犯人=誰がやったのか」、「動機=なぜやったのか」、そして「トリック=どうやったのか」である。しかし『最愛』で描かれる、現代と15年前の渡辺親子が殺された事件は、もはや「優」が「梨央を守るために」「(康介を)刺した/(昭の)首を締めた」ということで話がついてしまった。

にもかかわらず、この何も解決されていないような、先が知りたくてたまらない感覚は何なのだろう。あまりにもあっけなく明かされると、むしろまだ話せない事情が隠されているのではないかと勘ぐりたくなってしまう。それは、人の行動はこんな数行の文章で整理されるのほど単純ではないということを、私たちは直感的に知っているからではないだろうか。

興奮すると記憶を飛ばしてしまう症状に悩まされていた優。そんな彼にとって、誰かを傷つけたという記憶は無意識に奥へ奥へとしまい込んだ箱を無理やりこじ開けるようなもの。そんな優が「僕は人を殺した」と書き置きをして姿をくらませたにもかかわらず、なんのためらいもなく昭の首を締めることが果たして可能なのだろうか。

もちろん「一生会わんつもりやった」という強い覚悟をするまでの葛藤もあったはずだ。梨央が優と会えないことを実感し泣き崩れたように、優だって最愛の梨央との決別に身を裂かれるほどの痛みがあったに違いない。

そして、それほどの強い意志を持って朝宮優を捨てたのであれば、すべての記憶に再びフタをして梨央とは全く別の世界で人生を歩み直すことだって可能だっただろう。しかし、彼が選択したのは、素性を隠して専務の後藤(及川光博)に近づき、梨央を見守るという行動。なぜ近くからではなく、わざわざ遠くから……。

きっとこのドラマは、起きてしまった事件の概要そのものよりも、そこから広がり続ける波紋のゆらぎこそが描かれる真髄なのだろう。事件が起きるのは、長い人生におけるほんの一瞬。だが、その後に続く一生が狂わせるのが、本当の罪深い部分なのだから。

何も起きる前の梨央は大輝(松下洸平)に対して、大勢の前で叫んでしまいたいほどの想いが溢れていた。しかし、あの康介の事件をきっかけに、抱き寄せられたときにその体を握り返すこともできなくなってしまう。

自分を守ろうとして深く傷ついた優をこれ以上危険にさらさないため、そしてその罪を隠蔽しようとした父・達雄(光石研)の思いを無駄にしないため。すべてを自分の中しまい込むことが今できる最善の行動なのだと思い込ませながら。

そして15年後、昭の事件を機に再会を果たした梨央と大輝は、再び心を通わせつつあるものの、やはり何もなかったころのようには戻れない。赤信号が時を止める時間だけ、梨央は大輝の胸で涙を流す。それは弱ってしまった梨央の心が見せた、つかの間の本能。

しかし、今度は大輝が梨央を抱きしめ返すことができない。大輝にとって今できることは刑事として梨央の無実を証明することだと思えばこそ。最愛の存在のために何をすべきかを冷静に自覚するほどに、自分の本能的な行動に赤信号が灯る、という彼らの心情を示唆するかのようなシーンだった。

梨央と大輝、そして梨央と優。いずれもこんな悲しい再会にならなければならない運命を呪いたくなってしまう。しかし、これまでも新薬開発という大きな夢を糧に強く生きてきた梨央のこと、ここでくじけるつもりはなさそうだ。予告映像を見ると、優を遠くに逃がそうとする大胆な動きが見られる。

一方で、梨央を貶める記事をチラつかせていた記者・橘しおり(田中みな実)が拘束されている姿も。また新たな事件が発生するということだろうか。その凶行によってさらなる波紋が広がり、さざなみのように我々視聴者の胸をざわつかせていく。まだ折返しにも立っていないこのドラマの結末の読めなさが嬉しくも苦しい。実にニクいドラマだ。

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ドラマ「最愛」5話のあらすじ・ネタバレ

ついに再会を果たした梨央(吉高由里子)と弟の優(高橋文哉)。優は9年間自分がどのような人生を歩んできたか、そして携帯電話の記録動画から自らの罪を打ち明ける。

一方、イヤホン男の住居を割り出した警察は、誠と真田ウェルネスとの関わりや、誠と優が同一人物であることも突き止めていた。さらに、大輝(松下洸平)は15年前に大麻事件を起こした元陸上部員の長嶋(金井成大)のもとを訪ね、事件当夜に関してある重要な証言を得る。

そんな中、真田グループの情報を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)について調査する加瀬(井浦新)は、後藤(及川光博)との接点を突き止める。

そして、9年ぶりに優と語り合った梨央は、ある大胆な行動に出るのだった――。

ドラマ「最愛」5話のネタバレ・感想

場面転換時にブラックボックスのモチーフが登場する。開きかけてパタリと固く閉じてしまう黒い箱。それは、梨央(吉高由里子)が秘密にしておきたい過去とも、弟の優(高橋文哉)が思い出したくない真相とも、大輝(松下洸平)がいまでは表に出すことのできない愛情とも見える。

届きそうで届かない真実を前に、次々と紐解かれる記憶と見つかっていく記録。第5話では、人の記憶のあやふやさを正す記録さえも、また記憶を混乱させるものになるうるのだという脆さを浮き彫りにしていく。

優は、渡辺康介(朝井大智)を刺したことも、父親の昭(酒向芳)の首を締めて池に突き落としたことも覚えていないが、自分でも認めざるを得ない映像がしっかりと残されていた。だが、いずれも絶命するところまで映っているわけではない。

梨央もそして私たち視聴者にも「本当は別の真犯人がいるのでは?」という淡い期待を抱かせる。きっと動画を何度も見返し、事件現場に足を運んでいた加瀬(井浦新)も、その映っていないまだブラックボックスの中にあるものを見つけ出そうとしていたのではないだろうか。

まだ優の罪を認めたくない梨央は、自首を覚悟する優を引き止め、一緒に故郷の白川郷へと行こうと誘う。それは忌まわしい記憶によって引き裂かれた姉弟の束の間の逃避行。もうすっかり梨央の背を抜かすほどの長身になった優が、高速バスの車内ではそっと梨央の肩にもたれかかる。それは梨央が優を東京に連れて行こうとして肩を抱き寄せたあの日を思い出させ、まるで優の夢のなかに出てくる姉の視線の高さを噛みしめるかのように見えた。

それは、二度と戻らないと覚悟していた最愛の時間。そして長い間、大きな秘密を2人だけで抱えてきた姉弟は、父・達雄(光石研)が最期にどんな気持ちで過ごしていたのかと古いパソコンを立ち上げる。それは、梨央、優、大輝のブラックボックスをこじ開けるのに十分なキーだった。

遺されていたビデオメッセージを再生すると、15年前の事件で達雄が康介を殺めて埋めたのだと語る達雄の姿が。優が撮った携帯電話のムービーでは、確かに優が康介を刺したことが記録されていた。しかし、新たな記録によって刺したのは達雄だと上書きされそうになる。記憶と記録の間で混乱する優を、黙って見ていられなかったのは刑事として後を追ってきた大輝だった。

それは相棒である桑田(佐久間由衣)から見れば、捜査に支障をきたすほどの感情の入りっぷり。しかし、自分の知らない間に大好きだった梨央が乱暴されそうだったということ、良くしてくれた寮夫の達雄がその罪をすべてかぶる形で亡くなったこと、そして誰よりも力になりたいと思っていた優が今壊れそうになっていること。そのすべてを冷静に見つめられるほど、大輝はこの仕事に「向いている」わけではない。

閉じ込めきれない朝宮家への愛情が溢れ出す大輝の眼差しは強く、視聴者の胸を締め付ける苦しく切ないシーンだった。しかし、この2人に寄り添いすぎる行動は桑田によって上司に報告されてしまう。刑事としての職務を全うすることが、2人を救うことになると信じて奮い立たせてきた大輝だが、事件の捜査から外されてしまいやしないかとハラハラする。

一方、ハラハラするといえば、同時進行で新たな事件が勃発していたこと。真田グループの闇を執拗に追いかけるフリーライターの橘しおり(田中みな実)がペーパーカンパニーの実態を探ろうとしていたところを拉致されてしまう。車のトランクに入れられ運ばれた先で、しおりを待っていたのは、真田ウェルネス・専務の後藤(及川光博)という緊迫した展開が待っていた。

これまで『最愛』では謎が多く存在するものの、それぞれの登場人物の最愛のものはよく見える流れになっていた。不敵な笑みを浮かべる後藤でさえ真田グループを愛し、願わくば自ら社長の地位に就きたいという狙いが見える。しかし、このしおりについては何を目的に、つまりは何を最愛のものとして動いているのかがまだ見えていないのだ。

だが、彼女の記録は「青森県弘前市出身、実家は旅館。地元の高校を卒業後、上京し法都大学に入学。卒業後は産教新聞に入社。経済部の記者として2015年に記者クラブを受賞。4年前に退社してフリーランスに転向」と情報屋として優が突き止めている。

そして、ひとつ気になることとして「2006年9月~2007年8月まで1年間休学」しており、そのころに両親も離婚しているという点も。すべての始まりとも言えるあの15年前の事件が起こったのも、2006年9月のことだったが……。このドラマは紐解かれる記録から、閉じ込められた人々の記憶が溢れ出す物語。まだまだ閉ざされたブラックボックスがありそうだ。

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ドラマ「最愛」6話のあらすじ・ネタバレ

加瀬(井浦新)は、警察に連行された優(高橋文哉)と面会し、15年前の事件だけでなく昭(酒向芳)の殺害も自らがやったことだと告げられる。さらに、公園で昭と争った時の様子がイヤホン型カメラに記録されていることを聞き出し、その動画データを解析することに。

そんな中、優の処遇を心配し不安に怯える梨央(吉高由里子)。心配して訪れた加瀬から優が置かれている状況を聞き、優しく励まされながら何とか眠りにつくのだった。

梨央が優のことで後藤(及川光博)や兄・政信(奥野瑛太)から社長としての責任を追及される一方で、加瀬が民間の科捜研に依頼していた動画データの解析が完了。加瀬はある疑問を抱く。また大輝(松下洸平)ら警察も、優の証言による裏取をもとに現場周辺で聞き込みを進めるが…。

ドラマ「最愛」6話のネタバレ・感想

ようやく抱きしめ返された手。だが、それは「もう会わんようにする」と、最後の抱擁である覚悟を決めるためのものだった。

梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)は、第1話、第4話と想いが溢れ出す形で体を寄せ合ってきた。しかし、どちらも抱きしめ返されることはなかった。大きな秘密を抱えてしまった梨央の罪悪感、そして刑事として梨央を疑わなければならない自責の念。お互いを大事に思っているにも関わらず、その気持ちをまっすぐに表すことができない事情が、常に彼らを縛り付けてきた。

物語が大きく動き出した第6話。梨央が隠し続けてきた秘密は弟の優(高橋文哉)が逮捕されることにより明るみになり、大輝は捜査を続けることで“梨央を守りたい“という信念を貫くことができた。これで、2人はようやく向き合うことができるはずだった。だが、それは優=加害者に同情しすぎるという、大輝の刑事としての立場を危うくする行動でもあったのだ。

1つクリアできたと思ったら、また新たな壁が立ちふさがる。『最愛』から目が離せないのは、その連鎖が止まらないからだ。加瀬(井浦新)の活躍によって、不起訴となった優。渡辺昭(酒向芳)の首を締めて池に落としたことは事実ではあったものの、その後に生きていたことが判明したのだ。だとすると、今度は昭を殺した真犯人がまたしてもわからなくなってしまう。

そして、真田グループに対してなぜ執拗につきまとうのか、その理由がわからなかったフリーライターの橘しおり(田中みな実)。彼女が、15年前に白山大学陸上部とのつながりを持っていたことが明らかになる。屈託のない笑顔で集合写真に映る“松村栞”の笑顔。その明るい表情が消え、冷ややかな視線を持つ“橘しおり”になった背景がまた気になってくる。

まるで人が変わったように……そう言いたくなってくるしおりの変わりっぷりだが、すでに私たちは同じように変わってしまった1人の女性を知っている。“朝宮梨央”から“真田梨央”へ。梨央もまた大きく変わってしまったように見えたことを思い出す。しおりもまたあの事件があった2006年を境に、人生を狂わされてしまったのではないかと想像してしまう。

本人が望んでいなかったとはいえ、傍から見ればシンデレラのように成功者へと駆け上がった梨央。対して、その時期に両親が離婚したという経歴だけを見ても、しおりにとってその変化はうれしいものではなかったはず。多くを手にした梨央のことを複雑な思いで見つめていたとしても不思議ではない。

一方で、大輝と共に白山大学陸上部出身かつ富山で刑事となった藤井(岡山天音)がつぶやいた「そう変わらんもんですよ、人間……」という言葉が意味深に響く。確かに、梨央も大輝と再会した直後は別人のようになったかのようにふるまっていたが、その中身はあのころの弟想いな梨央のままだった。自ら朝宮優を捨てて“情報屋・生田誠”として生きようと決意した優もまた変わっていなかった。そして、梨央と大輝の間にある感情もまた時を経ても変わることがなかった。

変わってしまったように見えているものこそ、変わっていないということ。むしろ周囲に変わったと思われるほど、必死にならざるを得ない大きな“最愛”があるのだということ。そこが『最愛』を読み解く一つのキーになるのではないだろうか。

人は変わらずにいられない。だが、その変化には必ず理由がある。大輝に絶大な信頼を寄せていたように見えた桑田(佐久間由衣)も、梨央との再会から大輝に向ける眼差しは徐々に不安をにじませるようになった。

梨央の母・梓(薬師丸ひろ子)は、専務の後藤(及川光博)について「命がけで会社を守ってくださる方だから、安心して背中を預けなさい」と話していたというが、現在では梨央を追い出そうと画策するあまり、結果として真田グループに危機を招きかねない行動をしてしまっている。

人が変わるとき。あるいは、変わったように見えるとき。何を守ろうとしているのかが露呈するのかもしれない。物語は後半戦に突入した。まだまだ謎が謎を呼ぶ展開の中で、1人ひとりの変化を注意深く見つめていきたい。

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ドラマ「最愛」7話のあらすじ・ネタバレ

梨央(吉高由里子)の前に現れたしおり(田中みな実)は、真田グループの不正について追及する。話が見えない梨央はその場を去るが、しおりが自分や優(高橋文哉)のことを昔から知っていたような口ぶりに違和感を抱いていた。

加瀬(井浦新)の尽力によって昭(酒向芳)の死には関与していないことが証明された優は、梨央と一緒に暮らすことに。さらに、加瀬の言葉で前向きに生きることを考えるようになり、新薬の治験を受ける決意をする。

一方、大輝(松下洸平)と桑田(佐久間由衣)は、15年前の事件の捜査から関係者として浮上したしおりと接触。15年前のある恨みが昭殺害事件につながった可能性があることを掴むが、しおりには事件当夜のアリバイがあった。

さらに、しおりは真田ウェルネスが経営する老人ホームに出入りし、真田グループの不正を執拗に追う。そんな彼女に対し、後藤(及川光博)は再び取材をやめさせようとするが・・・。

ドラマ「最愛」7話のネタバレ・感想

わかっていた。梨央(吉高由里子)と優(高橋文哉)の姉弟が、仲睦まじく暮らし始めたことは、きっと“嵐の前の静けさ“なのだと。刑事でありながら事件の重要参考人である2人に同情しすぎた大輝(松下洸平)は、所轄の生活安全課へ異動することになってしまったが、そんな処分でさえ3人で食卓を囲み、思い出の味である牛丼を頬張る上で必要なことだと思えた光景だった。

もし悪夢のような事件がなかったとしたらこんな世界が続いていたのではないかと想像させるくらい、その時間は暖かく穏やかで微笑ましいものだった。“この幸せな時間がずっと続いてほしい”そう願うほど、このあとにとてつもない嵐が起こるのではないか……と身構えざるを得ない。そうして覚悟していたにもかかわらず、やはりラストは声を出さずにいられない衝撃が待っていた第7話。

フリーライターの橘しおり(田中みな実)の遺体が発見された。15年前、渡辺康介(朝井大智)に性的暴行を受け、被害者として唯一告訴していたしおり。ミステリアスな彼女の“最愛”は、もしかしたら康介にすべてを壊される前の自分自身だったのかもしれない。あのころの自分を守るかのように、“罪を犯した人間がしかるべき報いを受ける世界”を、執拗に追い求めたのではないだろうか。

告訴しても、康介の父親・昭(酒向芳)ただ1人からさえも謝罪されることはなかった。そう梨央に語ったしおりの瞳をうるませたのは、何の涙だったのだろう。強者ばかりが甘い汁を吸い続ける不公平で理不尽な世界を憂いたのだろうか。おとなしい弱者でいては、誰も自分のことを守ってくれない。ならば罪を暴く側に回ろうと、したたかなフリーライターとして歩んできた自分の人生を嘆いたのだろうか。それとも、ようやく誰かが自分の言葉に耳を傾けてくれたという安堵に近いものだったのだろうか。

15年前、あの合宿所では、誰が康介に狙われてもおかしくなかった。実際には梨央も被害を受けた1人ではあるものの、しおりはその真相までたどり着いてはいなかったのだろう。みじめな生活を強いられることになったしおりにとっては、真田グループの若手社長として輝かしい日々を送る梨央に、不平等さを感じてしまったとしても仕方のないことだった。
それだけ華々しくセレブの階段を駆け上がったということは、それなりの甘い汁を吸っているはず。あのときあの場所に同じように無垢な少女でいた2人に、これほどの差がつくには何か理由があるはず、と。そうでなければ、あのころのしおりを納得させられないと思ったのかもしれない。

だが、その強い執念は真田グループを“最愛”とする専務の後藤(及川光博)との衝突を招くことになる。嗅ぎ回るしおりと、金をばら撒き口止めを図る後藤。お互いに守りたいものが相反するしおりと後藤の行き着く先は、どちらかが最愛のものを手放すまで追い詰め合うデスマッチだ。では、しおりをビルの上から突き落としたのは後藤なのだろうか。

振り返ってみれば、後藤がしおりをどうにかするチャンスなど今までいくつもあった。ペーパーカンパニーを突き止めたしおりを拉致したときには、人知れず消すことも十分可能だったはず。もともと梨央を社長の座から引きずり下ろしたいという思いも、情報屋を用いて間接的に実現しようとしていた後藤のことだ。いくら追い詰められていたからといってこんなにも直接的に手を下すことがあるのだろうか……と勘ぐってしまう。

とはいえ、しおりの死を前に後藤が姿をくらませたのは十分怪しい行動だ。加瀬(井浦新)からの電話を無言で切り、大きなスーツケースを転がしながら歩いていた薄汚れたアパートのような建物は一体どこなのだろうか。真田グループ・専務という肩書きを持った後藤が、あの建物に暮らしていたとは思えない。

これから行方をくらまそうという大荷物を手にしたまま、他の建物にわざわざ立ち寄るというのもおかしな行動だ。では、あの建物から持ち出したものということだろうか? だとしたら、あのスーツケースの中には一体何が入っているのか……。

昭が池を這い上がり隣の池で死んでいた謎も解決しないまま、さらなる謎が積み重なった。ただ、ひとつわかってきたのは最も追い詰められたときに、人は誰かに守られていると知ることで救われるということ。あの最悪な日に、梨央が父と優に守られたように。15年間、優が梨央に守られたように。そして梨央と優が罪と向き合えるように加瀬と大輝に守られたように。誰かに守られたという記憶が、その後の人生をどう生きるかに大きく影響するのではないだろうか。

しおりにも、もしそういう人が1人でもそばにいてくれてたなら、こんなにも報われない死を迎えることはなかったのではないかと胸が痛む。そして、願わくば窮地に立たされているであろう後藤にも、「逃げても何も変わらない」と言って一緒に痛みを分かち合ってくれる人が現れんことを。

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ドラマ「最愛」の真犯人・最終回結末では?

第1話での衝撃のシーンを思い返すと、「Nのために」などを制作したチームが制作したことも踏まえて考えると、真犯人はそんなに突拍子もないような人物というわけではないと思います。

そしてタイトルの「最愛」。これは「Nのために」同様に“誰かのために”というのがポイントになってくると思われます。

誰かのために何かをすることが、何かを隠して真実が見えづらくなっている・・・。

これまでの「Nのために」や「リバース」では原作に登場しなかった、真実を追う人物が描かれていましたが、「最愛」ではそれが大輝(松下洸平)なのか・・・この制作チームがこれまでに制作したドラマを考えてキャラを置き換えて考えると、これまでに見えなかったものが見えてくるかも?

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