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ナイトドクターを全話ネタバレ!最終回結末と続編の制作は?

ナイトドクターを全話ネタバレ!最終回結末と続編の制作は?

「コードブルー」と比べられがちですが、安定の人気を誇るドラマ「ナイトドクター」の全話のネタバレを紹介していきたいと思います!

この「ナイトドクター」はフジテレビの月9ドラマなのですが、これまでの月9ドラマとはまた一味違うドラマとなっています。

安定した人気のドラマだからこそ、続編を望む声もあり、最終回でどのように終わるのかも期待されています!

「ナイトドクター」が配信されているFODで、放送終了後からディレクターズカット版も配信されるかもしれません!

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それでは「ナイトドクター」の1話から最終回結末までの全話のネタバレを紹介していきたいと思います!

ドラマ「ナイトドクター」1話のあらすじ・ネタバレ

昨年来からつづく新型コロナウイルスの感染拡大によって、医療従事者の激務ぶりや慢性的な人手不足に世間の関心がようやく向くようになったと思える。

そうしたタイミングだけに、医師の“働き方改革”をひとつのテーマとして掲げる「ナイトドクター」は、従来の医療ドラマとは違った見え方ができるのだろうか。

1話を観る限りでは、良い意味でフジテレビの医療ドラマらしさが全開であり、これを安心感と見るか否かはまだなんとも言い難いところだ。

あさひ海浜病院で内科医として働いていた深澤(岸優太)は、新たに立ち上げられた夜間勤務専門の救命医療チームに参加することに。その勤務初日、深澤は数日前に街でホームレスを助けようとして何もできなかった際に出会った美月(波瑠)と再会。

早速近くの工事現場で崩落事故が起き、重症患者が運び込まれてくるのだが、救命の現場経験のない深澤は立ち尽くすことしかできない。そこにさらに新たにもう1名搬送されてくるのだが、その患者の足は重度の損傷を受けており、指導医の本郷(沢村一樹)は美月に切断を指示。

なんとか一命を取り留めるものの、翌日出勤するとその患者はすでに亡くなっていた。

ドラマとしての主人公は美月であるが、この第1話で物語の軸に立たされるのは救命経験がまるでないどころか医師としてのスキルを何ひとつ発揮できない深澤だ。美月と出会った際に「医者を名乗らないで」と冷たく言い放たれてしまう彼は、持病を抱えた妹の心美(原菜乃華)とふたり暮らし。

ナイトドクターとしての勤務を重ねていくうちに、患者の命を背負うという責任の重さに押しつぶされ、はやくもリタイアしようとするのである。しかし妹が救急搬送されたことを契機に、続けていくことを決意。やはりこのドラマも、若手ドクターの成長譚という定番の道を選んだようで、今後もこの深澤というキャラクターの視点から物語が進んでいく可能性も充分に考えられる。

興味深いことに、このナイトドクターチームのキャスティングには深澤を演じる岸以外、皆が他のドラマで医療従事者を演じた経験があるという精鋭ぞろいときた。波瑠は数年前に『救命病棟24時』(フジテレビ系)で看護師を演じ、昨年も毛色は違うが『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)で産業医を演じていた。

田中圭は『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で外科医を演じており、今回の作品での雰囲気は救急認定薬剤師を演じていた『アンサング・シンデレラ』(フジテレビ系)にも近いものがある。

また北村匠海は『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)で看護師を、岡崎紗絵は『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)で研修医を演じており、沢村一樹といえば言わずもがな『DOCTORS〜最強の名医〜』(テレビ朝日系)だ。

この中に入る岸が、ほぼ未経験の状態から救急医療と人の命を預かる責務を学んでいくというのは、なかなかしっくりくるものがある。それでいて患者を前に怖気付いて小さく肩を震わせている些細な動作であったり、運ばれてきた妹を見たときの表情。

医療ドラマ経験だけでなく純粋に演技経験がメインキャストの中でも少ない岸ではあるが、予想外のポテンシャルを発揮し、自身の役柄のみならずドラマ全体に説得力を与えてくれている点は見逃せない。

さて、美月が深澤に語った母親の死の一連のできごとのように、他のメンバーのバックグラウンドについても今後徐々に明らかになっていくのだろう。特に気になるのは桜庭(北村匠海)で、第1話から頻繁に心臓を押さえる姿が見受けられた。

彼が服用している薬は、ピルケースに貼られたシールを見る限りロラゼパムのようで、他にも免疫抑制薬の名前が確認できる。美月のカバンから何かを見つけ驚くシーンもあったが、これはもしかすると(少々ありがちではあるが)美月の母親の死と桜庭の心臓に密接なつながりがあるということだろうか。

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ドラマ「ナイトドクター」2話のネタバレ

第1話では深澤(岸優太)を軸に、人の命を預かる救急医療における仕事のあり方にフォーカスが当てられた。

第2話では、“コンビニ受診”というひとつのテーマが掲げられる。深夜の病院という特殊なシチュエーション下で直面しうる社会問題やキーワードに触れながら、主要登場人物のバックグラウンドを描くというのが、このドラマの組み立てかたということだろうか。

大輔(戸塚純貴)の浮気現場を目撃してしまったことで仕事に身が入らない美月(波瑠)。そんななか、外来患者を診察するウォークイン当番を命じられた深澤は、子ども連れ患者の多さに驚きながらも元内科医としてのスキルを発揮。

一方で美月や幸保(岡崎紗絵)らは緊急性のない“コンビニ受診”の患者ばかりに辟易としていた。ある夜、深澤が一度診察した鮎川親子が訪れ、幼い子ども・玲生の異変に気が付く。

しかし診察を担当した美月はただの風邪であると診断。深澤から玲生が黄疸である可能性を聞かされた美月は診察中の不自然なできごとを思い出す。そしてすぐに、玲生が救急搬送されてくるのである。

日中に仕事などがあって病院に行くことができず、夜間や休日の救急外来に訪れる軽症患者に対して、ここ数年、批判的な論調で使われている“コンビニ受診”という言葉。たしかにその多くが入院などを必要としない患者とも言われており、それによって医師の負担が増大。

重症患者に手が回らないなどのリスクが生じるという指摘も、ロジックとしてはあながち間違っているとも言いがたい。序盤に描かれたようにタクシー感覚で救急車を利用する人もいまだに存在するというのだから、その辺りは問題視されて然るべきことであろう。

とはいえ、劇中ではこうした“コンビニ受診”に対する先入観こそが人命を奪いかねないものであると警鐘を鳴らす。仮に医師ですら見落としてしまうような病気であった場合、当然のように素人目にはそれが病気であるかの判断がつくはずもなく、手遅れになってしまう可能性も否定できない。

ましてや幼い子どもの異変に慌てない親など存在しようか。こうした“コンビニ受診”が問題視されてしまう背景には、前述の救急車同様にリソースが限られていることが少なからず影響しているだろう。

医師の人手不足とそれによる過重労働によるキャパシティオーバーは医療崩壊の危険性を高める。それだけに、本作の舞台であるあさひ海浜病院のような昼夜交代の24時間体制を厳格に敷くなど、制度的な改革が進められるのが一番の理想かもしれない。

今回のもうひとつのキーワードとなっているのが“普通”という実に曖昧な言葉だ。ごく一般的(これもひどく曖昧だが)な社会人のサイクルとは異なる昼夜逆転で働くナイトドクターたち。

ある意味では、人間社会の生活リズムにも“普通”があるからこそ夜間の外来診療が特殊なものと捉えられてしまうようにも思えてしまう。そもそも“普通”じゃないから病院が必要であり、そこに夜間も日中も関係ない。

ましてや普通の仕事、普通の幸せ、親がいるという普通。社会には多種多様な“普通”が氾濫していて、その曖昧さによって様々な弊害も生まれるのだ。

“普通”とはおおよそ慣習という時間的かつ経験則によるマジョリティに過ぎないのだが、美月が言うように「簡単に変わるもの」でもあり、その一方でなかなか根が深いものでもあるから厄介だ。

詰まるところ、「今この病院を任されているのは俺たちだ。何が普通かは俺たちが決める」という本郷(沢村一樹)の言葉で示されている通り、TPOに応じて臨機応変に対応するべきもの、“変わるもの”ではなく“変えるもの”なのかもしれない。

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ドラマ「ナイトドクター」3話のネタバレ

美月たちになぜ自分が救急医を目指すことにしたのかを話す。

次の日、救命センターに出勤した桜庭は、次週の勤務シフト表から自分の名前が消えていることに気づく。

麗子の指示だと言う本郷は、桜庭に転科届けを渡した。

ドラマ「ナイトドクター」3話のネタバレ・感想

患者に襲われた美月(波瑠)を助けようとして、腕に怪我を負ってしまった桜庭(北村匠海)。

すると後日、桜庭の母親で「あさひ海浜病院」を運営する柏桜会の会長・麗子(真矢ミキ)が救命救急センターを訪れ、桜庭にいますぐ辞めて留学するよう告げる。

麗子の意向に同意する本郷(沢村一樹)にショックを受ける桜庭。

そんななか、救急搬送されてきた患者が処置もむなしく亡くなってしまう。

その患者は無保険で、それが理由で病院に行こうとせずに手遅れになった可能性が。

そしてさらに、くも膜下出血で運ばれてきた患者も無保険を理由に手術を拒むのである。

第1話では深澤(岸優太)に、第2話では美月にフォーカスが当てられてきたこのドラマだが、今回は桜庭の番だ。

深澤と同じく“ポンコツ”扱いされていた桜庭が、実はサラブレッドであることが判明する。

どうやら7月の最終週と8月の第1週にはオリンピックの放送が予定されているために2週にわたって放送休止になるようで、それまでにナイトドクターチームの5人全員のバックグラウンドを描く物語が展開するという流れになるのだろう。

第1話から、勤務中に心臓を押さえながらトイレに駆け込み、薬を飲んで落ち着こうとする姿が描かれていた桜庭(第2話でその薬が免疫抑制剤と抗不安薬などであることがわかる)。

今回のエピソードでは桜庭本人の口から心臓の持病について語られたり、指導医である本郷とは昔からの知り合いであり憧れの存在でもあることなど、“ポンコツ”としてではない桜庭の表情がいくつも見え隠れする。

また第1話で桜庭が美月の忘れ物から何かを見つけるシーンが描かれたが、今回成瀬(田中圭)は美月の部屋でドナーに宛てた手紙を見つけ、筆跡が桜庭のものであると気付く。

どうやら桜庭の心臓には美月の母親の心臓が入っているという線で間違いなさそうだ。

体力面や感染症への抵抗力の問題などからナイトドクターとして働き続けることを心配する主治医に対し、桜庭は「このままやりたいことをやれないまま毎日を過ごすのは嫌なんです」と語る。

そして美月から貸してもらったテキストでスキルを学び、手を震わせながらも患者の命を救う。

本郷から褒められることで自信を持ち、自分が救命医になりたいという思いを母親にぶつけていく。

ひとつのエピソードの中で目に見えて成長を遂げていく桜庭。

それはまさに、美月のセリフにもある「生まれた時点である程度決まっている運命」に折り合いをつけながら、一歩ずつ成長していくことで初めて運命が変わることを体現する、ストレートなメッセージといえよう。

ところで今回のエピソードでは、もうひとつのテーマとして「無保険」という問題が描かれている。

日本では半世紀以上前に国民皆保険制度が確立し、現在では国民全員(長期的な在留資格を持つ外国人も)が医療保険に加入することが義務付けられている。

しかし近年では高齢化が進んだことで国民総額の医療費は増加し、また貧困などの影響で無保険者も多くいるとされており、制度自体に限界がきているとも言われている。

さらには劇中の患者のように、生活保護制度への高いハードルも拭いきれていない。

「医療だけじゃ救えない命がある」という本郷の言葉は、とりわけこの1年半ほどの国内の情勢を見れば、嫌でもよくわかってしまうものだ。

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ドラマ「ナイトドクター」4話のネタバレ

階段から転落して搬送されてきた女性に付き添っていた“恋人”の男性が、幸保(岡崎紗絵)の恋人の北斗(竹財輝之助)であったという、美月(波瑠)にフィーチャーした第2話同様に男性の浮気が物語の発端となった第4話。

もちろん今回焦点が当てられているのは幸保だ。

ナイトドクターの5人の中で唯一寮に住んでおらず、クールな立ち振る舞いで他の4人との間に一線引いている印象の幸保。

彼女がなぜナイトドクターになったのか、そして胸の内に秘めている苦悩などが、前回の桜庭(北村匠海)のエピソード同様丁寧に描写されていくのである。

自分の経営している店の宣伝のためにインフルエンサーである詩織(松井愛莉)を利用していたが、付き合っていると思い込まれたのだと幸保に説明する北斗。

しかしその説明に納得できず、また目の前で北斗に甘えたりわがまま放題の詩織にただただ苛立ちを募らせていく幸保は、美月とも衝突してしまう。

幸保が早退してしまった夜、あさひ海浜病院に3名のガス中毒患者が運び込まれてくる。

人手が足りないなかで対応に追われる美月と深澤(岸優太)と成瀬(田中圭)。

すると1人の患者の容態が悪化。

調べてみると過去に診察を受けていた記録が残されており、それはウォークインで診察した幸保がわずかな情報からその患者の持病を見抜いていたことを示すものであった。

患者として運び込まれてきた相手と揉み合いの喧嘩をしたりと、ある意味では医師による公私混同という医療ドラマらしからぬ描写が連続した今回のエピソードではあるが、主眼となる部分はどうやらそこではなさそうだ。

終盤で幸保は、深夜に寝ながら泣いている詩織の姿を見て、彼女が精神的な問題を抱えているのではないかと疑問を抱き、精神科を受診することを提案する。

結果的に詩織が境界性パーソナリティ障害であるという診断が下されることになったようだが、引き継ぎで昼のドクターたちに提案した時の彼らの反応や、詩織本人の反応。

いまだに「精神科」というものに対して特殊でネガティブなイメージが強く持たれていることが如実に表れている。

幸保は詩織にこう告げる。

「髪が伸びたら美容院に行きますよね。心のケアだってもっと気軽にしていいんです」。

何年も前から日本人の5人に1人は何らかの精神疾患を抱えていると言われており、年々それが増加の一途を辿り、特にこの1年半のコロナ禍では急増したとも言われている。

経済的な不安や、劇中の詩織のような対人関係における不安など、その理由や症状は人それぞれであろう。

幸保もまた、整形外科医の親との関係や北斗への依存傾向から、詩織の状況を他人事には思えなかったと語る。

他者への適度な想像力を持ちながら人間関係の中で自分を見失わないでいること、そして医療でも仲間でも、頼れる相手に頼ることが必要なのだと教えてくれるようだ。

そういった意味では、さりげなく深澤がナイトドクターチームの“頼れるやつ”になりつつあるのは興味深い。

偶然病院で遭遇した妹・心美(原菜乃華)の彼氏・勇馬(宮世琉弥)に不貞腐れた表情を見せ、兄貴風を吹かせながらも勝手に病気のことを話したと心美から責められるといういつも通りの深澤らしさを見せる一方で、救命救急センター内で繰り広げられた諍いには積極的に仲裁に入る。

そしてじっくり話を聞いて一言だけさりげなく褒めてと、幸保の心を解きほぐす役割を果たす。

もちろん搬送されてきた患者の処置を一人で務めたりと、ドクターとして着実に進歩している部分も見逃せない。

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ドラマ「ナイトドクター」5話のネタバレ

成瀬(田中圭)のもとに届いた郵便物から、成瀬が訴えられていることを知ってしまった美月(波瑠)は八雲院長(小野武彦)に話を聞きにいく。

以前勤めていた病院で搬送されてきた少年の手術を担当した成瀬。

命は助かったものの、その少年は半身麻痺になり、術前に「必ず助ける」と宣言した成瀬は少年の母親から訴えられたというのだ。

そんな折、救命救急センターには浴室で溺れた6歳の男の子が運び込まれてくる。

心配そうな母親に「絶対に助けます」と告げる深澤(岸優太)に、「患者や家族に二度とその言葉を口にするな」と厳しく言う成瀬。

男の子は一命を取り留めるが、その後容態が急変。さらに成瀬たちは、母親が記入した問診票にある違和感を覚えるのだ。

第5話は、オリンピックによる2週間の放送休止前の最後のエピソード。

第1話では病気の妹の面倒を一人でみながら救急医を目指す深澤、第2話では母親を失った経験から患者を見捨てない医師を目指す美月、第3話で桜庭(北村匠海)の心臓の病、第4話で幸保(岡崎紗絵)の葛藤と、ナイト・ドクターチームそれぞれのバックグラウンドを描いてきた前半戦。

そのトリを飾るのはやはり最年長の成瀬で、同時に医療現場におけるいくつもの課題を示していく。

そのなかで最も大きなテーマとなるのは、「インフォームド・コンセント(IC)」である。

20世紀ごろから患者の自己決定権が重視される風潮が高まるとともに生まれたICは、医療行為に際して医師が患者に対して病状や治療内容について適切な説明を行い、充分な理解を得た上で同意を得るという一連の手続きのことである。

日本でも2007年の医療法の改正によって努力義務として明文化されたものの、専門知識を必要とする医療に関して患者側が充分に理解できないまま、合意を得ることだけが先行してしまうことなどの問題点がある。

そしてもちろん、患者には治療を受ける権利も、拒否する権利もあるのだ。

劇中で描かれる成瀬の過去は、まさしく“患者側が充分に理解できないまま”という、とりわけ救命救急の現場のように即座に理解し判断することを必要とされる場合で起こり得るモデルケースのようなものだ。

未成年者の手術で必要とされる、親権者の同意。結果的に命は助かっても、子供が元通りの生活を送ることができないことから生じる戸惑いや不安。

成瀬の「医療には限界がある。それでも患者は100%完璧な医療を望んでくる」というモノローグ。

だからこそ、医師と患者側の充分なコミュニケーションは必要である反面、それでもなお可能な限り早急な治療が必要となる場合ではうまくいかない難しささえもはらんでいる。

「答えのない問題ばかり」という成瀬の嘆きのような呟きも劇中にはある。

それはICに限らず、虐待被害者である隣人の子供を勝手に保護した女性の登場や、その子供がオスラー病による脳出血で手術が必要となった時に、法的には同意する権利がないということも然り。

もちろん医師側も親権者の同意がなければ目の前の患者を助けることができないこともそうだし、はたまたこのドラマの根幹にも触れそうな“働き方改革”によって労働環境が改善しても得られる賃金が減少してしまったという、序盤で運び込まれてきた患者の話も“答えのない問題”かもしれない。

とはいえ仮に明確な答えが存在しなくても、あらゆることにはその時々における最適解が必ずと言っていいほど存在する。

ICをめぐる訴訟に対し、患者家族の戸惑いを取り除こうと手術で何をしたのかをわかりやすく記した資料を手渡す成瀬。

自分たちにできることはこれしかないとばかりに、法に触れることを恐れずに男の子の命を助けることを迷わず選ぶナイト・ドクターチームの面々。

命だけは絶対に取り返しがつかないが、それ以外のことは概ね取り返しがつく。

そのスタンスが、この前半戦最後のエピソードでしっかりと救急医療という題材と人間ドラマとを結びつけた。

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ドラマ「ナイトドクター」6話のネタバレ

これまでの5つのエピソードでは、あさひ海浜病院の救命救急センターで夜間に働く“ナイト・ドクター”5人のバックグラウンドにフォーカスを当てた物語がそれぞれに展開。

年齢や経験もバラバラだった彼らが次第にチームとしての結束を高めていくさまが、全員同じ寮に住むようになるおまけ付きで描かれてきたのである。

第6話で、昼の時間にも別の病院で救急医として働き始めた美月(波瑠)は、疲労が蓄積した状態でドクターカーに乗り込み事故が起きた工場に向かう。

しかしそこで作業員を助けようとして足場から転落してしまい、なんとか持ち直して処置を再開するものの、そのまま倒れ込み搬送される。美月に処置を任せきりにしてしまった自分の不甲斐なさを後悔する深澤(岸優太)。

一方、昼の医師たちから監督不行き届きを責め立てられた本郷(沢村一樹)は、会長の桜庭(真矢ミキ)からも厳しい言葉を投げかけられることに。

このドラマにおける物語の出発点であり、また最大の主題でもある「働き方改革」に触れた今回のエピソード。

これは“後半戦”の幕開けというよりは、前半戦、ないしは第1章のフィナーレと呼べるものであろう。

誰かのため・患者のために副業をこなし、怪我から復帰しても痛みに耐えながら変わらずバリバリと働こうとする向上心ブラックホールな美月に対して、自分自身のことを大事に思うよう強く言う深澤。

その美月が、他のメンバーが空いた時間で新しい知識を得たり自己研鑽に励んでいることを知り、理想的な「働き方改革」とは何かというひとつの気付きを得るという流れだ。

もっとも、余暇の時間を仕事に通じるものに充てるべきか否かは個人の自由ではあるが、そこは本郷が「どんな患者でも助ける医者になりたい」と言う美月に問いかける「そのためには何が必要か」という問いに帰結させるものであろう。

1人がすべてを背負いこむのではなく、互いに頼って互いに頼られる理想的なチームプレイ。

それを提示するためには、チキン(もしくはハムスター)である深澤の成長をはじめとした各々の進化プロセスというのは必然だ。

以後のエピソードでは、個々人の成長のドラマから強固なチーム医療のドラマへと変化していくことになるのだろうか。

ところで今回、深澤は成瀬(田中圭)とともに現場に入り、自ら処置の道筋を考えて実践していくことによってチキンからの卒業を果たす。

そこで成瀬から言われる「お前のおかげで患者が助かった」という言葉を思い出して浮かれるシーンが描かれたが、これはつい先週の『おかえりモネ』(NHK)のカギになった「“あなたのおかげで”は麻薬」という坂口健太郎演じる菅波のセリフに思いっきり通じる描写だ。

「自分は無力だと思っている人間にとってこれ以上の快楽はない」。

そこで危惧されていたように、突っ走って周りが見えなくなるようなことにならなければいいが。

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ドラマ「ナイトドクター」7話のネタバレ

幸保(岡崎紗絵)から合コンに誘われて一度は断るものの、元恋人の大輔(戸塚純貴)が結婚することを知ったショックで参加を決意した美月(波瑠)。

しかし自分たちを看護師と偽ろうとした幸保の作戦とは裏腹に、医師であり、しかもナイトドクターであると明かしてしまう美月。

それを知った男性たちの態度はすっかり一変するのである。

そんな夜、搬送されてきた少女の父親から、夜間の医師は経験が浅いからと言われ緊急手術を断られてしまい、さらに苛立ちを募らせる幸保。そして合コンに参加していた赤松が原因不明の高熱で外来にやってくるのである。

第7話は、ナイトドクターという職業性をひとつのスタートラインにしつつも、その枠を超えたより広い視点で社会に蔓延るさまざまな“レッテル”へとフォーカスする。

それはある意味、医療ドラマというひとつのレッテルをきれいに剥がしたものとも捉えることができようか。

合コンシーンに登場する男性たちが露呈する看護師女性への理想もしかり、保育士が女性の仕事だと思われがちだというレッテルに縛られて公務員であると嘘をついてしまう赤松もしかり。

またネットの知識を鵜呑みにし、頑なに日勤の医師の治療を受けさせようとして娘の容体をさらに悪化させてしまう父親の姿もしかり。

性別や職業、境遇など、ありとあらゆるレッテル、もっとかいつまんで言えばイメージにがんじがらめにされた人々の姿が、このひとつのエピソードの中にぎっしりと詰め込まれていく。

それは期せずしてタイムリーなテーマとなってしまった、ホームレスの男性(神尾佑)をめぐる一連のくだりも同様であろう。

いくつもの病院から受け入れを拒否されるたらい回しに遭い、あさひ海浜病院で受け入れが決まると、患者の命を助けたいと願う救急隊員の星崎(泉澤祐希)は思わず喜びのシャウトをしてしまう。

その男性は第1話で深澤(岸優太)と美月が最初に出会った際に階段から転落したホームレスであり、死への欲求を強く持っている人物として描かれながらも深掘りされずにいた存在だ。

今回美月は、星崎に頼んで過去の搬送記録を調べてもらい、その男性は濱辺という名を持ち、10年前に家族を失ったというバックグラウンドを知ることになる。

日勤の医師からもホームレスであるというレッテルひとつで突っぱねられてしまいそうになる濱辺に対し、他の患者と同じように助けようと強い意志を向ける美月。

目を覚ました濱辺が語り出す、生きているだけで煙たがられてしまうレッテルの苦しみに対し、美月が言う「あなたが何に悩み世間がどう思うかはわかりません。でも、どうか堂々と生きてください」という言葉。

ドラマティックなバックグラウンドがあろうがなかろうが、幸保が日勤の医師に示したように、名前を持つ1人の人間であることに変わりはないのは言うまでもない。

自分で選んだ職業も境遇もあれば、もちろんそうでないものもあるかもしれない。それこそそれが社会の役に立つか立たないかなどは関係ない。

公共の福祉に反しない限り、すべての国民は個人として尊重されるべきであり、どのようなシチュエーションにおいても社会はそれを前提に構築されていかなくてはならない。

誰もが簡単に“レッテル”化されるほど単純ではないし、それに縛られずに堂々と生きる権利を持つのだ。

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ドラマ「ナイトドクター」8話のネタバレ

「同じ場所で同じように働いているからといって、全員が同じ方向を向いているとは限らない」。

前回のエピソードでナイトドクターの現実と理想を語った本郷(沢村一樹)が呟いたこのセリフ。チームの団結という面ではネガティブに捉えることができる一方、決してそうではないポジティブな意味もあるのだということが、第8話は提示する。

今の仕事=ナイトドクターを続けながら、それぞれの夢を叶える。それはこのドラマの主題である「働き方改革」の理想にも通じる部分があるといえよう。

後輩の里中(古舘佑太郎)から脳神経外科に誘われ、心が揺れる成瀬(田中圭)。そんななか、運び込まれてきたくも膜下出血の患者の手術の執刀にあたるが、普通の脳動脈瘤でないことに気が付き手術を断念。

しかもその患者を里中が引き継ぐことでさらにショックを受けてしまう。一方、心美(原菜乃華)の提案でダブルデートに繰り出した美月(波瑠)と深澤(岸優太)。

そこで楽しそうにしている心美を見ながら、深澤は美月に、心美の病気を治すための研究をするためにはナイトドクターを辞めなきゃいけないと悩んでいることを明かすのだった。

成瀬の場合は「脳外科に行きたい」という気持ちと「ナイトドクターの仲間たちへの想い」や「本郷への恩」。また深澤の場合は医者としても人間としても成長の機会を得られる「ナイトドクターとしての経験」と「長年目指してきた医者としての最大目標」。

2人の登場人物が、“どちらかひとつ”という天秤に悩む様子が描かれた今回のエピソード。結論から言えばラストの屋上シーンで桜庭(北村匠海)が言う、「やりたいことをひとつに絞る必要はない」という言葉に尽きる。

劇中には何度か、“スペシャリスト”という言葉が登場する。特定の分野における専門性に長けた、いわゆるプロフェッショナルであるゆえ、一見するとそこを目指すためにはひとつのことを徹底的に極めていなければならないという呪縛があるように思えてしまう。

マルチな医者である救急医は、専門性を持たない“なんでも屋”という話も然り、終盤で成瀬が手術を中断する患者が料理の道を極めた“スペシャリスト”であることも然り、そこには“どちらかひとつ”への呪縛と、それを成し遂げた存在への畏怖の念が表されている。

しかしその患者が目を覚まし、ナイトドクターたちへの感謝の気持ちを伝えられた八雲(小野武彦)が言う通り、すでにナイトドクターチームの面々は朝まで患者の命をつなぐ“スペシャリスト”であることに違いない。

そして屋上でそれぞれが語る目標のように、いくつもの“スペシャリスト”になることだって不可能ではないし、それもまた人生に必要不可欠な「選択肢」というものだ。

そもそも働き方改革は、働きやすさやQOLの向上といった漠然とした目的以前に、労働者にとって「選択肢を増やす」ためのものでもある。

選択肢があるからこそ、極められるものは無限に存在しているのだ。

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ドラマ「ナイトドクター」9話のネタバレ

第1話の終盤で、美月(波瑠)の忘れ物を受け取った桜庭(北村匠海)は、その中に自分がかつてドナーに宛てて書いた手紙を見つける。

そして桜庭にフォーカスが当てられた第3話では、成瀬(田中圭)がひょんなことから美月の母親の心臓が桜庭に移植されていることを察知するのである。

こうしたちょっぴり出来すぎているようにも思えるドラマチックな偶然は、深澤(岸優太)と妹の心美(原菜乃華)の間で生じた臓器提供の意思表示をめぐるやり取りが加えられることで物語上の必然へと変化する。

第9話で描かれたのは、これまでちょっとずつ描かれてきた“臓器提供”というテーマの延長線上にある物語だ。

しかもこれは、前回までのエピソードで描かれた「働き方改革」をめぐる物語のなかで掲げられた、「選択肢を増やす」というアンサーにも通じている。

医師も病人も、誰しもが誰かを救うことができるし、誰かの希望になることができる。

ドラマが終盤へ向かう直前に提示されるこのメッセージは、本作において極めて重要なものに違いない。

容態が急変した心美を心配し、しばらくの間ナイトドクターの仕事を休んで看病にあたることにした深澤。

おせっかいな美月の提案でチーム全員揃ってお見舞いに訪れると、ちょうど深澤と心美は言い争いをしていた。

それは心美が臓器提供ドナーの登録をしたいと、家族である深澤に同意のサインを求めたからだった。

ドナー登録に猛反対し、病室を追い出されてしまう深澤。医局にやってきて桜庭に愚痴る深澤だったが、自身がレシピエントであることを隠している桜庭は、深澤の言葉に思わず激昂してしまうのだ。

「日本臓器移植ネットワーク」のホームページによれば、現在日本国内で移植を待っている人の数は15097人。

今年7月までに移植を受けた人数はわずか163人であり、例年300~400人が臓器移植を受けているというのが現状である。

日本初の心臓移植手術から30年が経った1997年に脳死後の臓器提供が可能になる「臓器移植法」が施行され、その後2010年に「改正臓器移植法」が施行。

いずれも本人の意思(もしくは拒否の意思がない場合)と家族の承諾によって臓器提供が可能となり、本人の意思を示す手段として臓器提供意思表示カードはもちろんのこと、現在では保険証から免許証のような携行する機会の多い身分証に意思を記入する欄が用意されている。

とはいえそうした土台が整えられているとはいえ、ドナーとなる人の家族が複雑な心境を抱くことは決して否定されるべき感情ではない。

今回の劇中の深澤のように、たった1人の家族が死をイメージしていることに耐えられない、ましてや自分がその家族の病を治そうと努力してきたとあればなおさらである。

ストーリーの流れとしては美月の母親の話を知り、桜庭がレシピエントであることを知り、心美がネガティブな考えではないことを知り、そして誰かが臓器提供と同じように意思をもって提供した献血によって患者の命を救う経験を通して、深澤はひとつの結論を見出すというふうに描かれていく。

どんなきっかけがあるにせよ、心美の意思と深澤の意思がそれぞれ存在し、互いを必要とする者同士が互いの意思や考えを話し合い、それぞれを尊重しあって導き出される答えには、必ずしも正解があるとは言い切れないが、決して不正解はない。

もちろんそれは、提供する・しないにかかわらずだ。そして今回で深澤兄妹が見出した選択は、深澤の目標とする心美の病気を治すということへの自信へと繋がる。

普段は頼りない深澤が、医師としてだけでなく兄としても成長していく姿が浮かび上がったことで、やはりこのドラマの中心にいるのは深澤なのだと改めて感じることができよう。

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ドラマ「ナイトドクター」10話のネタバレ

どんな患者でも受け入れるという、ナイトドクターチームが追求してきた“理念”。

しかし、その前に立ちはだかる限界。「受け入れられない命もある。受け入れたところで救えない命もある」。

第10話は、これまで掲げてきた“理念”が空虚な“理想”に成り果てないためのナイトドクターたちの葛藤と選択が、緊急時の逼迫する状況とともに淡々と描かれていく。

約2時間たらい回しにされた患者の受け入れをすることができず、また次に運び込まれた患者も助けることができず無力感に苛まれる美月(波瑠)。

その翌日、美月がシフト通りの休みであった夜に、台風の接近と雷雨が重なりあさひ海浜病院の周辺一帯が停電になってしまう。

自家発電に切り替わったものの、電気の復旧の見通しは立たず節電の必要に迫られる。

するとそこに、自家発電設備を持たない近隣の病院から、人工呼吸器を必要とする患者や透析患者など、電力を使った医療機器が命綱となっている患者の受け入れ要請が相次ぐのである。

偶然にも放送日が、北海道全域にブラックアウトを引き起こした胆振東部地震からちょうど3年を迎えた日であること。

また昨今台風や豪雨などの自然災害が頻繁に起きていること、そして何よりも新型コロナウイルスによって人工呼吸器を必要とする人々が大勢いる現状に、都市部を中心とした医療現場のひっ迫状況。

劇中のあらゆる事象が現実と重なり合うなかでも、なにかひとつのトピックに照準を絞って深掘りすることはせず、ただひたすら“命を助ける”という一点だけに注力する姿でひとつのエピソードが構成されるのは、医療ドラマのセミファイナルとして相応しい選択に思える。

リソースが圧倒的に不足している“医療崩壊”の状況下で求められる、他の病院からの受け入れ要請に「断れば全員死ぬかもしれない」とダイレクトな言葉をもって受け入れを決断する成瀬(田中圭)。

自分たちの能力や現状で稼働可能な機器や、病院内のあらゆる場所を使ってでも受け入れ態勢を整えるナイトドクターや看護師たち。

休みでも駆けつけ、初療室の指揮をとる美月に、“節電隊長”として病院内を走り回る深澤(岸優太)。

悪戦苦闘しながらも次々と患者を救うその姿はいささかドラマティックな見せ方ではあるが、それは医療従事者が全知全能のヒーローなのではなく、ひとりの人間であるということの示唆に他ならない。

ところで今回の序盤、受け入れをしたものの処置の果てに亡くなってしまった患者の書類を記入するシーンでふと、画面内に「令和4年7月9日」という日付が登場する。

これまではっきりとは描写されてこなかったが、つまりこのドラマはいまから1年先の未来の物語であるわけだ。

ドラマ放送開始時から指摘されてきたマスクの未着用(もっとも、救急医療現場ではコロナ関係なしに必要なものではあるが)や、以前のエピソードで発熱した患者がいてもコロナのコの字も登場しなかったのは、現実世界の現在地ではまだ“理想”でしかない、完全にコロナが収束しきった世界への希望が込められているということなのだろうか。

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ドラマ「ナイトドクター」最終回のネタバレ

本郷(沢村一樹)からナイトドクターチームの解散を告げられ、突然のことに衝撃を受ける美月(波瑠)たち。

しかし続けざまに本郷の口から伝えられたのは、あさひ海浜病院でのナイトドクター制度の成功を受けて、全国の伯桜会グループの主要病院でも導入することになったという話であった。

そして5人には、それぞれ新たな場所で、これまで培ってきたノウハウと“信念”を伝えるという役目が与えられることになるのだ。

美月と深澤(岸優太)、桜庭(北村匠海)、幸保(岡崎紗絵)、成瀬(田中圭)。5人それぞれのバックグラウンドと、医療を取り巻く課題とを織り交ぜながら描いた前半から、彼らの“チーム”としての結束が高まるなかでより大きな社会全体の様々な課題へと目を向けた後半。

そして最終回で描かれるのは、やはり医療現場に限らない“エッセンシャル・ワーカー”全体への敬意という、極めて今日的なメッセージであった。

ナイトドクター解散の報せを受けたその夜、各所で事故が相次いで発生する。美月は電車の車両基地へ、深澤はゴミ処理場へ、幸保はオフィスビルへと向かい、病院に残された成瀬は本郷から救命センターの指揮を任され、桜庭は院内のトイレで容態が急変し倒れている患者を発見する。

それぞれがそれぞれの場所で、目の前の患者を救うために奔走するなか、深澤はショック状態の患者を目の前に焦りを感じていた。

そして成瀬からの電話をきっかけに、大きな決断を選択するのである。

前回の停電エピソードでは、次々と運び込まれてくる患者を1人残らず救おうとする病院全体を使った一般的なチームプレイが展開したのに対し、今回のエピソードでは個人個人に与えられた現場と患者というある種の“独立”にフォーカスが当てられていく。

もっぱら深澤の成長が大きく取り上げられてきたこのドラマの中で、密かに進化を遂げていた桜庭が1人で患者の処置に当たる姿が描かれることによって、5人全員が救急医としてある一定のラインに並んだことがはっきりと窺える。

解散の先にある新たな始まりを前にして、これこそが期待されていたチームプレイの最たる姿であろう。

もちろんこのドラマの物語を形作ってきたのは深澤の成長譚に他ならない。今回ゴミ処理場で患者の右足を切断するという選択を取り、戸惑う患者の同僚たちに対して「彼に生きてほしいと思うなら黙っててください」と強い言葉をぶつける深澤。

そこにはもう、第1話のナイトドクターとしての勤務初日に工事現場の崩落事故で患者が運び込まれるなかで何もできずに戸惑うだけだった深澤の姿はない。

その時と同じく、患者の命を救うために足を切断するという処置を対比させることで、第1話から最終話にかけての深澤の成長ストーリーをきれいにまとめ上げていくのだ。

電車やエスカレーターの点検や、ゴミ収集。そしてもちろん医療従事者も然り。“誰もやりたがらない”けれど“誰かがしなくてはいけない”、こうしたエッセンシャル・ワーカーと呼ばれる仕事に世間の耳目が集まるようになったのはコロナ禍となった昨年来からだ。

日中に働く人もいれば、深夜に働く人もいて、24時間365日、人が生き続けている限り社会を支える誰かが存在している。

それはこうした医療やインフラだけでなく、コンビニや娯楽産業など、“当たり前の生活”に存在するすべてにおいていえることだ。

あえてこのドラマでは“夜間医療”という部分を主軸に据えたわけだが、「当たり前にある毎朝を守る」人たちがいることをより身近なものに見せるために、横浜というわかりやすいロケーションがあり、同時に“働き方改革”という誰もが当事者になりうる労働環境の新たな動きがフックになった。

そういった意味で、このドラマはたしかに救急医療の現場を描く「医療ドラマ」であったわけだが、2021年というあらゆることが“変わろうとしている”世の中を映した、紛れもない社会派ドラマといえるのだろう。

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