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日本テレビの金曜ロードショーで放送されている実写映画「キングダム」の見逃し配信、無料フル動画を無料視聴する情報や、あらすじ、ネタバレ、漫画を無料で読む方法、過去放送回のことや再放送、TVer(ティーバー)やGYAO!(ギャオ)、Netflix(ネットフリックス)などで観れるかなどを紹介したいと思います!
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目次
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実写映画「キングダム」のあらすじ・ネタバレ
紀元前245年、春秋戦国時代の中国、秦。孤児の信(山﨑賢人)は漂(吉沢亮)と共に、大将軍になることを夢見て育った。しかし、漂は王都の大臣・昌文君(髙嶋政宏)に連れられて王宮へ。その後、信は一人で剣の腕を磨き続けるが、ある時、信の前に傷だらけの漂が現れ、1枚の地図を信に手渡し息絶える。地図の指す場所に向かった信を待っていたのは、漂とソックリな青年。彼は、クーデターを起こした弟・成蟜(本郷奏多)に王座を追われた、秦の若き王、嬴政(吉沢亮)だった。漂が嬴政の影武者として働いていたこと、そして嬴政の身代わりになって命を落としたことを知った信は、嬴政を討とうとする。しかし、国を背負う嬴政の強さと漂の遺志を受け止め、信は王と行動を共にすることを決意した。
山の民の末裔の河了貂(橋本環奈)も加わり、旅を進める一行。そんな中、嬴政に合流した昌文君と嬴政に忠誠を尽くす武将・壁(満島真之介)から漂の最期を聞かされた信は、中国の統一という壮大な夢を追いかけている嬴政と共に王座奪還を目指す。そこで、かつて友好関係にあった山の民を率いる楊端和(長澤まさみ)に協力を要請しようとするのだが…!
出演者
<信>山﨑賢人、<えい政・漂>吉沢亮、<楊端和>長澤まさみ、<河了貂>橋本環奈、<成きょう>本郷奏多、<壁>満島真之介、<バジオウ>阿部進之介、<朱凶>深水元基、<里典>六平直政、<昌文君>髙嶋政宏、<騰>要潤、<ムタ>橋本じゅん、<左慈>坂口拓、<魏興>宇梶剛士、<肆氏>加藤雅也、<竭氏>石橋蓮司、<王騎>大沢たかお
実写映画「キングダム」のネタバレ
幼馴染の信と漂は、「天下の大将軍」を目指し日々剣術の修行を行っていた。そこへ昌文君が現れ、漂は王宮へ仕官する。ある夜、信の家に漂が深手を負った状態で戻り、漂は地図を信に手渡し命を落とす。信は地図の場所へと向かい、その先には秦王・嬴政がいた。漂は嬴政と容姿が瓜二つだったことで刺客に襲われたのであり、信はそれを知ったことで嬴政に敵意を剥き出しにする。そこへ刺客の襲撃を受けるが、信は漂の仇である刺客を討ち取る。
嬴政は弟の成蟜に玉座を奪われ流浪の身であり、信や河了貂と共に嬴政は昌文君との合流地へ向かう。途中現れた刺客をはね除け、3人は昌文君、壁の軍勢と合流を果たすが、そこで信は壁から漂の最後を聞かされ、嬴政の王都奪還に協力することを決意する。一行は山の民の協力を得るため、山界の王・楊端和の元へ向かう。そして楊端和と山の民の協力を取り付けた嬴政は、王都奪還へ向かう。
秦王都・咸陽では成蟜率いる王都軍が待ち受けていたが、嬴政は隊を二手に分けて作戦を決行。嬴政・昌文君・楊端和らは正面突破、壁・信・河了貂らは伏兵として迂回し、王宮にいる成蟜の首を狙う。信らは巨人・ランカイを倒すが、王宮には人斬り・左慈がおり、信は苦戦するも左慈を倒す。成蟜が逃げ出して王宮前の広場に着くと、嬴政は成蟜を殴り倒し兄弟喧嘩は終わりだと告げる。成蟜側の将兵が従わず、嬴政一派を皆殺しにしようとするが、そこに大将軍・王騎が現れる。反乱軍を蹴散らした王騎は、嬴政に王の資質を見ると颯爽と立ち去る。
王都を奪還した嬴政は「中華統一」という自身の道を信に語り、信は漂と共に誓った「天下の大将軍」を嬴政の道にかぶせる。これが後の始皇帝・嬴政と、大将軍となる李信の出会いである。
実写映画「キングダム」のキャスト
◤ 映画『#キングダム』 ◥
5月29日(金)
◣ 地上波初放送決定⚔️ ◢<5月29日(金)21:00~>
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【地上波初放送・本編ノーカット】2019年実写邦画NO.1ヒット‼️
エンターテインメント超大作を
ぜひお楽しみ下さい💥@kinro_ntv pic.twitter.com/f0hthVAdsI— 映画『キングダム』公式アカウント (@kingdomthemovie) April 30, 2020
信 演:山﨑賢人
戦争で身寄りをなくした孤児ながら、幼馴染で親友の漂とともに武功を上げて「天下の大将軍になる」ことを夢見る。
漂の王宮行きをきっかけに秦王・嬴政と出会う。
嬴政・漂 演:吉沢 亮
嬴政/秦国の若き王。後の始皇帝。
腹違いの弟・成蟜が起こした反乱により王宮を追われる身に。
その胸の内には、“中華統一”という熱き情熱を秘めている。
漂/嬴政の影武者となる。信の幼馴染で親友。
楊端和 演:長澤まさみ
山の民を武力で束ねた、美しき山界の王。
その存在は謎に秘められている。敵なのか?味方なのか・・・。
河了貂 演:橋本環奈
鳥を模した不思議な蓑を被った、山民族の末裔。
金目当てに信・嬴政と行動を共にする。
成蟜 演:本郷奏多
嬴政の異母弟。
父母共に王族の血を引いている自分こそが純血であり、王にふさわしいと考え反乱を起こす。
壁 演:満島真之介
昌文君の副官であり嬴政に忠誠を尽くす武将。
昌文君 演:髙嶋政宏
嬴政に忠義を誓うただ一人の信頼できる大臣。
嬴政の替え玉として漂を王宮へ連れていく。
騰 演:要 潤
王騎に常に付き従う副官。
王騎 演:大沢たかお
六大将軍最後の一人。
王宮内の権勢争いには全く興味を示さず、血が沸き立つような戦場のみを求める得体の知れない人物。
「キングダム」について
「キングダム」は、原泰久による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2006年9号より連載中。
第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品である。2022年6月時点で累計発行部数は9000万部を突破している。2008年に集英社運営の『VOMIC』にて全8回のラジオドラマが放送された。2010年11月にはコナミデジタルエンタテインメントからPlayStation Portable用ゲームが発売された。
2011年11月にテレビアニメ化が発表され、2012年6月から2013年2月にかけて第1シリーズが放送、2013年6月から2014年3月にかけて第2シリーズが放送された。2020年4月より第3シリーズが放送するが新型コロナウイルスの影響で延期、翌2021年4月から10月にかけて放送された。2022年4月より第4シーズンが放送予定。
2018年4月の第50巻達成を記念して実写映画化が発表され、2019年4月に劇場公開された。2022年夏に映画続編の公開が決定した。
2020年12月に発売された60巻をもってシリーズ初の初版100万部を達成した。
古代中国の春秋戦国時代末期における、戦国七雄の戦争を背景とした作品。中国史上初めて天下統一を果たした始皇帝と、それを支えた武将李信が主人公。2013年、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞した。
作者の原泰久は漫画家に転身する前のサラリーマン時代に経験した「組織」の美学を当該作品に注ぎ込んでいる旨を明かしている。その意気込みは「もし学生でデビューしていたら、キングダムは描けなかった。社会人経験は大きかったと思います」と断言するほどのものである。
当初は人気が出ず、それで歴史も勉強しなおすなど苦闘して、いいものを描いている自信があった。しかし、アンケートで最下位になり、連載打ち切りの候補になった。行き詰って、それで以前、アシスタントをしていて師匠と仰ぐ井上雄彦に相談すると一言「話はこれでいい、ただ主人公の信の黒目が小さい」とアドバイスを受けた。それで絵よりストーリーに重点を置いていたそれまでの姿勢を改め、絵に向き合った。そして、黒目を大きくすると、バランスを取るため全体のタッチや構成も変化し、単行本でなら第4巻あたりから躍動感のある絵になり、人気が出て初の読者アンケート1位になった。
「キングダム」のあらすじ・ネタバレ
時代は紀元前。500年の争乱が続く春秋戦国時代、中国最西の大国「秦」に「信(しん)」と「漂(ひょう)」という名の二人の戦災孤児がいた。
二人は、下僕の身分ながら、「天下の大将軍」を夢見て日々修行に明け暮れていた。
やがて、秦国大臣・昌文君に見出され仕官した漂は、ある夜、深手を負った状態で戻って来る。
息絶えた漂から託された紙に書いてあった場所に辿り着いた信は、そこで漂と瓜二つの少年を目の当たりにする。
その少年こそ秦国第三十一代目大王・政(せい)であった。
漂落命の原因となった政に激昂する信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のため、乱世の天下に身を投じるのだった。
反乱鎮圧の功により平民の身分を得た信は三ヶ月後、兵卒として秦魏戦争で初陣を迎える。
戦場である蛇甘平原で劣勢の秦軍の中で信の伍は奮闘、千人将・縛虎申と共に魏軍副将・宮元を斃して戦場の要地を奪る。
そこに突如現れた秦の怪鳥の異名を持つ秦国大将軍・王騎。
信は図らずも天下の大将軍と会話する機会を得る。
戦は秦魏両軍総大将同士の一騎討ちで決着し、勝利した秦軍は帰国の途についた。
信は功により百将に昇進。
政を弑するべく、王宮に暗殺団が放たれた。
これを迎え撃つ信は、暗殺団の中に戦場を共にした羌瘣の姿を見つける。
羌瘣こそは、伝説の女刺客「蚩尤」に名を連ねる者だった。
彼女に圧倒されるが、他の暗殺団の到着に図らずも共闘し、撃退。
発覚した首謀者の名は秦国丞相・呂不韋であった。
今は手を出せぬ政敵に、政陣営は忍耐を余儀なくされるも対抗するために王弟陣営を吸収し、着実に力をつける。
始皇3年、韓を攻める隙に、趙軍から馬陽を攻められた秦では、急遽偏成した迎撃軍を最後の六大将軍・王騎に託す。
そこで初戦を迎えた信率いる百人隊は王騎の特命により、趙将軍・馮忌を討つ。
その功で「飛信隊」の名を授けられた信は、将軍への道を垣間見た。
蒙武軍の活躍もあって趙将軍・趙荘の采配を悉く上回る王騎であったが、総大将の趙国三大天・龐煖との決着のために、罠を承知で軍を進める。
龐煖とは、妻になるはずだった秦国六大将軍・摎を討たれていた王騎にとって因縁深き間柄だった。
本軍同士が激突、総大将同士が一騎討ちを戦う最高潮の中、突如秦軍の背後に未知の新手が姿を見せる。
率いるのはもう一人の趙国三大天・李牧であった。
一転して死地に追い込まれた秦軍、一瞬の隙を突かれて王騎も致命傷を負う。
信に背負われ激戦の末脱出に成功した王騎は、信に自らの矛を託し、皆に多くのものを残して逝去。
始皇4年、王騎亡き後、諸国に国境を侵され始める中、三百人隊に増強された飛信隊は各地を転戦。
そんな中、呂不韋の画策により趙国宰相が秦を訪れることが伝わる。
その宰相こそ誰あろう李牧その人であり、秦趙同盟という土産を携えていた。
同盟成立後の宴席で李牧と直接話す機会を得た信は、李牧を戦場で斃すことを宣言した。
始皇5年、秦趙同盟の効果は早くも現れ、魏国要衝の地「山陽」の奪取を目的とした、対魏侵攻戦が開始される。
総指揮官は「白老」の異名を持つ秦国大将軍・蒙驁。
遠征軍に加わった飛信隊は同じく三百人隊の玉鳳隊(王賁)、楽華隊(蒙恬)と競い合いながら功を挙げていく。
秦軍の前に立ちはだかった魏軍は、元趙国三大天・廉頗に率いられていた。
廉頗の登場で全中華が注目する中、秦魏両軍は決戦の火ぶたを切る。
六将級と評される王翦、桓騎の両名を副将に擁する秦軍と、廉頗四天王が率いる魏軍の間で交わされる激戦の中、信は廉頗四天王・輪虎を討ち取り、戦功第三位の大功を挙げる。
ついに相対した総大将同士の一騎討ちの中、蒙驁は六将と三大天の時代の終焉を廉頗に告げる。
自らの存命を理由にそれを否定する廉頗であったが、輪虎を討ち取った信から王騎の最期を聴き時代の流れを悟る。
敗北を認めた廉頗は信に六将と三大天の伝説を塗り替える唯一の方法を教え、堂々と去って行った。
先の戦功により千人隊に昇格した飛信隊であったが、軍略の要たる羌瘣の不在で苦戦を続け再降格の危機に陥るも、河了貂の加入により救われる。
秦の山陽奪取により生まれた新たな情勢に対し、李牧はある決意を固め動き出す。
始皇6年、突如六国から同時侵攻を受け、自国城塞を次々と失陥するという凶報が秦国都「咸陽」へもたらされた。
秦の本営に立て直す間も与えぬ破壊力を示し、かつ進撃を止めぬ侵攻軍。
これこそ、李牧が画策し、発動させた多国籍連合「合従軍」であった。
たった一国で六国全部を迎え撃つために、秦国の本営は防衛線を一切放棄、国門「函谷関」での集中防衛に国運を賭けた。
開戦初日には信が趙軍の万極を、騰が楚軍の臨武君をそれぞれ討ち取る活躍を見せた。
2日目に楚軍の将軍である媧燐による献策により、主力を温存し消耗戦による秦軍の疲弊を狙い、全軍総攻撃を仕掛け函谷関を落とす策を行い、15日目に全軍による総攻撃が行われた。
各所で行われた死闘によって、秦軍大将軍の張唐が韓軍による毒兵器によって瀕死の状態になるも、桓騎軍ら共に僅かな軍勢を引き連れ、韓軍本陣を奇襲し韓国大将軍・成恢を討ち取るとその後に死去した。
一方楚軍と対峙していた騰・蒙武連合軍は激しい戦いの末、蒙武が汗明を討ち取り、そのままの勢いで汗明軍を半壊させる活躍を見せたが、媧燐の二重三重に張り巡らせた策により、函谷関が開門寸前にまで陥るも、王翦の活躍により函谷関を守り切ることに成功した。
北門の函谷関では秦軍の奮戦もあって凌ぎきるも、南門の武関から咸陽に至る道沿いの城が次々と陥落するという不測の事態が発生。
この軍の正体は国都・咸陽を陥落させるべく電撃戦を開始した、李牧が自ら率いる別働軍であった。
この動きを察知した麃公軍の猛追が間に合うも、龐煖との一騎討ちの末に麃公を討たれ、飛信隊も敗走。
その頃、呂不韋が不穏な画策をするなど内外から危機の迫る咸陽を、国を守る最後の拠点「蕞」を防衛すべく、政は自ら出陣する。
蕞に辿り着いた信達敗残軍は政達と合流。
政は蕞の住民達を奮い立たせて皆兵とし、李牧軍と激しい攻防戦を繰り広げる。
奮闘空しく城門が突破されるが、そこに密かに救援を要請した楊端和ら「山の民」が現れ形勢逆転し、信は龐煖と対峙し死闘の末彼を撃退し李牧軍を撤退させて蕞を守り抜いた。
李牧はこの敗北が決定的となり、合従軍総撤退を余儀なくされる。
合従軍に辛勝し、亡国の危機を脱した秦国では戦災復興と国境防備の再編に忙殺。
一方、列国でも李牧や春申君ら合従軍を主導した要人らが遠征失敗の責により左遷され、国体の変化を遂げつつあった。
その頃、飛信隊を離脱して久しい羌瘣は、仇敵・幽連の居所を突き止め、決戦の地へ乗り込む。
幽連含む幽族に羌瘣は襲われ、大いに苦戦するも飛信隊の繋がりが彼女の力となり敵討ちに成功し、羌瘣は再び飛信隊へと戻った。
始皇7年に蒙驁が危篤状態となる。
駆けつけた信と蒙恬らに自身の半生を語り、彼らに激励の言葉を送り、そのまま死去した。
始皇8年、合従軍以来、久しく無かった敵国侵攻を退けた屯留から、突如「王弟謀反」の凶報が咸陽にもたらされた。
自ら立ち上がった成蟜の人間的成長を認める政としてはにわかに信じがたく、政陣営の予想通り、王弟謀反は呂不韋と屯留代官・蒲鶮の策謀によるものだった。
この事態を解決すべく飛信隊と壁軍が成蟜救出の命を受け出陣、屯留を奪還するも一歩間に合わず成蟜は信に政を託し落命。
戦災復興と防備の再編を経て、再び攻勢に移った秦国は、山陽に続く魏国の「著雍」奪取に狙いを定めた。
騰へその任が下ると、独立遊軍の玉鳳隊と飛信隊へも増援招集がかかった。
しかし、ただでさえ堅固な「著雍」防衛網に、呉鳳明を急遽呼び寄せてまで要衝の防衛強化に努める魏軍に苦戦。
そこで北方の王翦軍に増援を求めようとしようにも、王翦軍と対峙中の趙軍まで招き入れてしまう懸念から、現有戦力だけでの継戦を騰は決断。
王賁の献策で三方から一斉に攻め込む秦軍だが、その魏陣営には、かつての秦国六将や趙国三大天と並びうる魏国大将軍「魏火龍七師」の旗が翻っていた。
大いに苦戦を強いられるも玉鳳隊と飛信隊の奮戦により魏火龍三将のうち二将を討ち、「著雍」奪取に成功。
信と王賁は大功により五千人将に、羌瘣は三千人将に昇進。
奪取した著雍を、山陽と並ぶ不退転の要地として要塞化するのに莫大な資金を必要とする難題は、雍に隠棲していたはずの太后が後宮による負担を突如申し出てきたことで解決を見出した。
ただし、その見返りに北の辺地「太原」での暮らしと、その地方長官へ有能なる宦官・嫪毐を据えろとの要求を、大王派ばかりか相国派でさえも呑むこととなった。
ところがやがて千・万規模で守備兵を引き抜かれた著雍では、魏軍の襲来対応に忙殺される。
引き抜かれた守備兵たちの転出先は北の辺地「太原」。
そればかりか「毐国」と国家を僭称した太原では、中央政府からの勧告の使者すら取り合わぬ始末。
秦内外から人や資金を続々と入手し、国家としての体裁を整えていく「毐国」への対応に手をこまねき、越年した(始皇9年)秦では、とうとう政が成人した。
そう、内外に向けた正式な王としての宣言であり、大王派と相国派の長きに亘る暗闘に終止符を打つ「加冠の儀」を迎える年である。
しかし、その儀式を厳かに執り行えるほど、国内情勢は穏やかではなかった。
加冠に乗じ、毐国が反乱を起こす。しかもその乱は政を葬るため呂不韋が仕組んだものであった。
三者三様の思惑が複雑に絡み合う中、咸陽では反乱を知った飛信隊が蕞兵と共に防戦に当たる。
内では呂不韋と舌鋒を交わす政は自らの信じる道を示し、その大器を呂不韋に認めさせ、決着を咸陽の戦いに委ねる。
呂不韋一派の妨害もあり飛信隊ら防衛軍は咸陽防衛に大いに苦戦するも、呂不韋陣営を離脱した昌平君率いる援軍が敵総大将・戎翟公ワテギを討ち反乱軍は撃退。
9年におよぶ呂不韋との争いに完全勝利した。
長年の政争はついに決着。
ようやく国内をまとめた政はいよいよ、国家総動員で戦い抜ける限界年数の「十五年」で中華統一させる大構想を信に明かす。
最初の標的は魏国「衍氏」。
昌平君は「山の民」という切り札を早くも晒し、秦国の新たな戦略を内外に示した。
一方楚国では、考烈王と春申君の両名が立て続けに死去し、長年に渡り楚国を支えて来た両名の死により、国が大きく揺れ動く不安定な状態になってしまった。
秦国が次に攻め込む戦地の趙国「黒羊」は城が無い、大森林の中で森林にある五丘の丘を取り合うという複雑な戦場。
そこへ最後の三大天に最も近いと言われる慶舎と離眼城主の知られざる名将・紀彗が立ちはだかる。
それに対し、飛信隊は己と全く異質な桓騎軍の指揮下で戦いに臨む。
地の利を生かした趙軍に苦戦を強いられるも、信は激戦の末慶舎を討ち取ったが、紀彗は慶舎の死を隠してなおも徹底抗戦をする構えを見せる。
だがその時、桓騎による非道な作戦が密かに行われる。
桓騎によって黒羊丘を占領し、結果的に大勝利を収めた。
その戦いで慶舎を討ち取る大功を立てた信だったが、桓騎軍との人傷沙汰で取り消しとなる。
その後、黒羊丘の守備を楽華隊と交代し、内地へ帰還。
そのころ、蔡沢の手引きによって斉王と李牧が密かに咸陽へ訪れた。
まず斉王との密談で、中華統一が空論ではない訳を問われた政は新たな統治方法を示して、斉王を感嘆させ、非公式の口約束ながら、斉王から事実上の降伏宣言を勝ち取る。
だがその後の李牧による謁見の場では「七国同盟」を提案されても一蹴。
それを宣戦布告と受け取った李牧は、滅ぶのは秦国だと宣言して咸陽を去る。
内地へ戻った飛信隊は、三ヶ所で募兵を行う。
その過酷な入隊試験で、秦国唯一の「中華十弓」であった蒼源の子、蒼仁と蒼淡の兄弟を含めた選りすぐりの新兵千人を増員した。
趙攻略を目指す秦の本営では、趙西部に複雑な防衛網の構築が続くことにより、「十五年」での中華統一は困難と判断した昌平君は、李牧を出し抜くために敢えて王都「邯鄲」の喉元の「鄴」を一気に狙う、軍の全滅もあり得る奇策を献言し、政はそれを決断。
昌平君ら本営は王翦を総大将に抜擢し、そこに楊端和が率いる「山の民」、桓騎軍を加えた三軍連合軍に加えて、飛信隊、玉鳳隊、楽華隊らを合わせた総勢20万超えの大軍を、鄴攻略に向けて派兵。
咸陽を発つ際、見送る政から長年預かってもらっていた王騎の矛を受け取ると、信はそれを携えて鄴に向けて出陣する。
趙では連合軍の出陣が解ると、李牧らは秦を迎え撃つべく準備をしている最中に、燕からオルドが率いる軍が侵攻して来た事を知り、趙は「秦」と「燕」両国の迎撃に当たる事になる。
李牧はオルド軍が「青歌」に向かっていると解ると、無名ではあるが「三大天」の担う事が出来る実力がありながらも、三大天の任命を断った青歌城城主の「司馬尚」に燕軍を任せた。
李牧は秦軍の動向を探っていた副官の舜水樹からの情報により、秦の本当の狙いが鄴と言う事に気がつく。
飛信隊と「山の民」により趙国国門といえる列尾を半日で陥落させたが、李牧により仕掛けられた列尾の秘密に気付いた王翦は、昌平君による戦略の破綻を悟る。
王翦は密かに列尾から僅かな兵を引き連れて、鄴を自身の目で見に行く。
鄴を自身の目で見た王翦は鄴が力技では落とせないと分かると、新たに鄴を落とすための策を即興で新たに練り上げ、列尾を放棄する事で兵站を断ち、全軍で王都へ攻め込み、軍の兵糧が尽きる前に鄴を落とすことを決断。
鄴を落とすための必要な下地作りを三軍に命じて鄴を包囲した。
一方の趙では、悼襄王の身勝手さで邯鄲からの援軍に頼れず、窮地の鄴を救い得る近場の城塞は橑陽と閼与の二つのみ。
李牧は副官・舜水樹に橑陽軍を任せ、自らは閼与軍を率いて出陣。
対する王翦は鄴の包囲と遼陽軍と閼与軍以外の迎撃を桓騎軍に任せると、橑陽軍を対峙する楊端和軍へ、壁を援軍に向かわせ「山の民」らに橑陽軍を任せて、自らは李牧が指揮するであろう、閼与軍を迎撃に出た。
王翦軍に組み込まれた飛信隊・玉鳳隊・楽華隊も李牧を討つべく、朱海平原へ転進する。
朱海平原での一日目には趙軍右翼の紀彗軍を討つべく、飛信隊は楽華隊・麻鉱軍と連携して優位に戦況を進めるが、李牧の奇襲により王翦左翼軍の指揮官・麻鉱将軍を討たれたことでたちまち劣勢に陥った。
壊滅寸前まで弱った中核の麻鉱軍を、機転で立て直させた蒙恬の手腕と戦術眼を大いに認めた王翦は、蒙恬を臨時将軍に昇格させて左翼軍大将に命じた。
一方、橑陽では楊端和率いる「山の民」と壁率いる秦軍が当初は圧倒していたが、舜水樹が到着すると、舜水樹は趙軍を橑陽城まで撤退することを決断。
橑陽城まで撤退することで、橑陽城城主・ロゾ一族が率いる異民族・犬戎族による援軍が加勢することになり、彼らによる加勢で戦は膠着状態に陥る。
朱海平原戦三日目、秦軍右翼の玉鳳隊・亜光軍への合流命令を受けた中央予備軍の飛信隊は、元趙国三大天藺相如軍「藺家十傑」の尭雲・趙峩龍らの趙軍左翼と対峙する。
彼らに加え李牧の副官・馬南慈と元慶舎の副官・岳嬰の猛攻の前に劣勢に立たされる秦軍右翼。
そこへ元々、兵糧に不安のあった秦軍では、橑陽で壁が預かる兵糧の大半を焼かれてしまう。
李牧は算出させた鄴の残りの兵糧が、秦軍よりも上回っていると判断し、長期戦に持ち込んで自壊させることを目論む。
趙軍左翼の猛攻を何とか凌ぐ朱海平原では、九日目に堯雲と馬南慈によって王翦右翼の将軍・亜光が意識不明の重体となる。
だが、その代わりに信は敵討ちに燃える岳嬰を討ち取ることに成功する。
橑陽では兵糧が尽きかけることで楊端和は総攻撃を決断。
壁も失態を挽回するために主攻の一つを願い出る。
ロゾの息子達を討つなど攻勢だった「山の民」と壁軍だったが、舜水樹とロゾに見抜かれて、総戦力での迎撃に遭い、散り散りとなる。
楊端和は執拗に狙われる中、自らを囮とすることによって別動隊による大逆転を画策し、ロゾを壁が討ち取った。
そして残存の犬戎族を従属させた楊端和は、橑陽城を接収した。
敗北した舜水樹ら趙軍は秦軍の退路を断つべく列尾へ撤退する。
朱海平原では、岳嬰を討っても変わらぬ劣勢で、大将不在の状態にも関わらず本陣からの指示も無く、そのうえ兵糧まで尽きるせいで、士気も著しく低下し絶望的な状況に陥る王翦右翼軍。
万策尽きかける中、十一日目の夜に信を呼び出した王賁は、両隊を覚醒させることを訴える。
そして翌日の十二日目で、隊長からの渾身の檄に促された飛信隊・玉鳳隊は、趙軍左翼を圧倒し大きく後退させる。
この一報に、王翦の中央軍も前進を始め、朱海平原の戦況が大きく動く。
趙軍左翼も反撃を受けた十三日目には王賁が尭雲によって瀕死の状態に追い込まれる。
その夜に右翼では、状況を公転するために右翼の大将を信にする決断をした。
そのころ鄴では、鄴が包囲される前に密かに負傷した民に化けて、鄴に侵入していた王翦の兵士によって、鄴の兵糧庫が焼かれてしまい、兵糧の殆どを失ってしまう。
十四日目には右翼で信が趙峩龍を討ち取り、趙軍の左翼に大きな打撃を与えることに成功した。
一方でその夜、蒙恬の陣営では突如三大天・龐煖の単独夜襲を受けた。
十五日目の朱海平原中央では、兵糧難を察して守備に徹することで秦軍を干上がらせる算段の李牧だったが、肝心の鄴で兵糧の殆どを焼かれた報告を受けて方針を大転換。
目前の王翦軍を撃破し、そのまま鄴を包囲している桓騎軍を四散させ鄴を開放させる必要性に迫られた李牧軍が、いよいよ王翦の本軍と会戦。
独自の戦術によって王翦軍に苦戦を強いるも、戦術の謎を解いた王翦によって互角の戦況に戻される。
その間、右翼では王賁が尭雲を討ったことで趙軍左翼を突破し、そのまま李牧軍への挟撃を仕掛けるも、趙軍も傅抵・馬南慈が王翦軍に挟撃を仕掛け、さらに蒙恬軍と紀彗軍も中央に駆け付けて激しい攻防戦となる。
飛信隊が李牧を目前にまで迫ったその時、龐煖が立ちはだかる。
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